投資の眼を磨く

2014年07月22日  投稿者 半蔵 : 00:23

先日、筑波にある独立行政法人産業総合研究所に行ってきました。
ここでは、ロボット技術、環境汚染対応、代替エネルギー(メタンハイドレート)などの研究を実施しています。
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どちらかというと基礎となる理論・研究に重きを置いていますが、これらの領域は市場でもお馴染みの銘柄にも通じています。
サイバダイン(7779)、日本海洋掘削(1606)などです。

研究の成果を拝見し、これが今後どのような市場を切り拓くかを想像するのは、投資家として非常に楽しいひと時です。
年に数回、一般公開も実施しているそうなので、興味のある方は是非、訪れてみてください。

東京のオフィス賃料が前年同月比で上昇

2014年06月17日  投稿者 半蔵 : 22:52

三鬼商事発表のオフィスレポートによると、東京のオフィス賃料が対前年同月比で上昇となった。
オフィスの空室率は先行して11カ月連続での下落となり、通常通り、これに続く形で賃料が上昇に転じてきたが、ようやく前年同月比でも上昇となった。

これにより、REIT収益および、不動産関連会社が固定資産として保有する土地の評価価格の改善傾向がより一層明確になった形だ。
昨年より同関連銘柄を注視してきたが、今後も当面はこの傾向を維持する。

弊社の見解を会員ページに掲載したので、併せてご確認のほどお願いいたします。

インドの『お金』の話

2014年05月23日  投稿者 半蔵 : 14:13

私事で恐縮であるが、先日、バケーションを取得してインドの方に行ってきた。
弊社の名前の由来となっている、ドイツ他のヨーロッパ地域へは出かけることも多いが、インドは初めてであった。
行くとなると、周りから、『インド経済の先鋒であるグルがオン地区を見て来い』などといった『半ば指令』が出る。
当然そこにも行ったのだが、そもそもお金の使われ方が興味深かったので、ご紹介したい。

■壮絶なババ抜き?
インドはまだまだ衛生面で日本基準とは言い難い。
環境に対しても、ゴミを平気でポイ捨てする。
ペットボトルなども走行中の列車の窓からどんどん捨てる。お蔭で線路周辺はゴミだらけだ。

にも拘わらず、彼らインド人はお札にだけは執着をみせる。
とは言っても、ボールペンで何か書かれたりしている紙幣を見るのはしょっちゅうだ。ただし、少し破れていたり、それをセロハンテープで固定していたりすると、即座に突き返してくる。

『他にこだわるべき所はたくさんあるだろ!』と思ってしまう瞬間である。
そもそも、そういうセロハンテープで修正されたお札はATMから平気で出てくるのである。当然、流通に支障はないと我々は考える。
しかし、現実的には使用を拒否されるようになるとポケット(欧米諸国以外の国を旅行するときは、私は財布を持たない)の中はセロハンテープ紙幣で一杯になる。

結果、当然の自衛策としてドサクサに紛れてセロハンテープ紙幣を使用するという行為に出る。
首尾よく受け取ってくれると「しめしめ」と嬉しくなる。
慣れると、ゲーム感覚で少し面白くなってくるから不思議だ。
言わばインド人全員で壮絶なババ抜きをやっているようなものである。
ただ、そういう『慌てたシチュエーション』でお金を使用する場合、先方もセロハンテープ紙幣を釣銭に交ぜて返してくる可能性があるので油断ならない。

それだけではない、釣銭をごまかすのもしょっちゅうだ。

空港のプリペイドタクシーの料金支払いにおいても釣銭が100ルピー不足していたので不足すると、「ミステイク」と言われた。
しかしガイドブックには『ここの窓口はしょっちゅう釣銭をごまかしているので有名』だと記載されている。

某世界遺産のチケット窓口に至っては、250ルピーの釣銭を返却する際、敢えて100ルピー札2枚を私の前で印象付けた後、釣銭を返却してきたが、やはり100ルピー不足していた。因みに残りの50ルピー紙幣も窓口から見えているが、わざわざ10ルピー5枚にして紛れ込みやすいようにするという手の入れようだ。
ここまで来ると手品を見せられているようで呆れてしまう。

■センスある一面も
今回の旅行中には出会わなかったが、『0ルピー紙幣』なるものも存在する。
もっともこれはNGO組織が作ったジョーク紙幣であるが、汚職が蔓延するインドにおいて、露骨に『No』を言うのではなく、この0ルピー紙幣を渡して拒否の意を示すというものである。
非暴力・不服従らしいスマートなやり方だと感心させられる。
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インド経済は、様々な問題を抱えながらも、前進している。
一部不動産市場に至っては、高級マンションの着工前から売り切れるほどである。
今後、弊社がターゲットとする日本株式市場においても、彼らの存在はますます無視できないものになってくるであろう。
彼らのお金に対する姿勢を垣間見たようで、非常に興味深かった。

オススメ図書紹介

2008年11月23日  投稿者 半蔵 : 20:58

情報革命バブルの崩壊 (文春新書)
情報革命バブルの崩壊 (文春新書)
 

著者の山本一郎氏は、『切込隊長』の名で知られる著名ブロガーであり、個人投資家でもあります。

情報・通信セクターに強い山本氏が、一時の情報革命の盛り上がりをバブルであるとし、現在のネットを取り巻くコンテンツ~インフラに至る各レイヤー間の歪んだ利益構造を明るみにしています。(決して不法だと言っている訳ではなく、本来の受益者負担という構造にない、という意味で。)
 

加えて、ソフトバンク・モバイルを通じて、日本の情報革命を牽引してきたソフトバンクの現況を分析し、コベナンツ条項などにも触れて資金繰りの厳しさも指摘しています。
もっとも、ソフトバンクだけでなく、同様の資金繰りの厳しさは昨今、当たり前のように随所で見られ、決算の『お化粧』(粉飾ではない)もまた然りですが。

全体として、情報技術、特にコンテンツ業界に長く身を置いた氏の分析は一読に値するでしょう。  

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オススメ図書紹介

2008年11月10日  投稿者 半蔵 : 00:43


経済は感情で動く―― はじめての行動経済学 経済は感情で動く―― はじめての行動経済学
マッテオ モッテルリーニ
 

行動経済学、と呼ばれる領域の入門書でありながら、エッセンスを網羅した名著。

豊富な事例で、読者も楽しみながら読み進めることができるだろう。
この行動経済学、株式投資の世界でも大いに関係があり、本書では具体的な事例としては出てこないが、株価の「底割れ」を占う時に参照する過去の安値なども、フレーミング効果に他ならない。

また、「悲観」「楽観」も畢竟、株価が短期的には感情でも形成されることの証左であると言えよう。

特に短期投資の方にはお奨めである。

 

オススメ図書紹介

2008年09月16日  投稿者 半蔵 : 00:13

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
原題は「Fooled by Randamness」。
著者のナシーム・ニコラス・タレブはマサチューセッツ大学教授にて不確実性科学の専門家としても有名ですが、トレーダーの間ではオプションをロングするだけの特異な投資スタイルで有名です。
経済学でモデルとしている分布は正規分布を基にしている一方、実際は「べき分布」と言われる非常な偏りのある分布となるケースが多く、これは所得などに代表される経済・社会上の分布だけでなく、割れたガラスの破片の大きさと数など、自然界一般にも 見られる現象です。
タレブはこの極端な一例(黒い白鳥)を挙げ、現在の投資・投機モデルは機能していないとし、ほとんど全ての成功した投資家は「まぐれ」によるものであるとしています。

ポイントは、タレブ自身も言及しているように「ほとんど全て」であって、「全て」ではない点です。
私たちも当然ですが、「法律の改正による新市場の発生と業績の変動」なども考慮した分析に基づく場合は、「まぐれ」で議論されているものとは別の次元に存します。


勿論、だからと言ってこの本の素晴らしさが損なわれる訳ではありません。
改訂を繰り返すことにより、不確実性経済全般を一通り網羅し、ポパー主義に基づく哲学的考察もスパイスとして加味されています。
単純な一喜一憂のギャンブルに投資を終わらせぬ為に必須の知識がここにはあり、不確実性経済を学ぶ際には是非ともお奨めする本です。  

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ピラミッディングを身につけよう

2006年12月22日  投稿者 半蔵 : 02:14

シュルツ・ベルガージャパン投資顧問 こんばんは。

個人投資家会員の皆様とはメールでのやりとりを実施しているのですが、気になるのがピラミッディングをされていない、ということです。

ディ・トレーダーやスキャルピング・トレーダーでは事情が当然異なりますが、一般の投資家は、有望な銘柄に対し複数回に分けて買いを入れるのが通常です。
これ自体は正しいのですが、同じ価格帯で買っていたり、値上がってからより大きなロットを購入されているパターンが散見されます。

ディーラーがよく使用する、所謂『ピラミッディング』という買いの戦略があります。
これは最初に大きなロットをドカンと投入して買い出動し、株価が期待通り上昇トレンドに乗れば少しずつ買い足していく方法です。
そしてトレンドが変わった、もしくは充分な利益が出た時点で売却していきます。期待通り株価が上昇しなかった場合も含めて売却は一気に行くのが基本戦略です。

ところが、含み益が出ると気が大きくなるのか、徐々に買いのロットを大きくしていく方が散見されます。
これをIPO銘柄などで実施すると致命傷になりかねません。
ディーラーは習慣としてピラミッディングを実施しますが、個人投資家は逆ピラミッドを形成してしまう為、高値掴みに陥るケースが多いように思われます。

今年利益を出せていない方は、そろそろ1年のトレードを見直し、どこが問題だったかを研究し、年内に反省点を明確にしておきたいですね。

 

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オススメ図書紹介

2006年10月28日  投稿者 半蔵 : 04:53

お早うございます。
久々の『オススメ図書紹介』です。

決断力 決断力 羽生 善治

 

 

 

 


謂わずと知れた現在最強の棋士、羽生善治氏による著作です。

選択による決断の積み重ねである『将棋』という勝負の世界において、特定の戦型に拘らずオールラウンドプレイヤーとして一流の勝負師でありつづける著者の洞察は、同じく決断の積み重ねである投資・投機の世界にも当てはまる所大です。

将棋は他のスポーツなどと異なり、かなりの高齢になっても楽しめる『知的スポーツ』です。
投資の世界も将棋と同様、楽しめる間は現役であるところも共通であり、日々の研鑽が勝負の前提になっているところも同じです。

『決断とリスクはワンセット』であり、リスク管理こそが投資の根幹である以上、氏の『決断力』に学ぶべき点は多々あると考えます。

 

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GoogleのYouTubeの買収と「情報大航海」プロジェクトから見たネット企業投資

2006年10月16日  投稿者 K : 09:05

株式投資のヒントインターネット検索のGoogleが先日、無料動画共有サイトのYouTubeを16億5000万ドルで買収することを発表しました。

16億5000万ドルというと、日本円で2000億円程度の金額であり、巨額な買収と言えます。(Googleの時価総額からするとほんの2%弱程度の規模ですが)

Googleの収益はご存知の通り、ほとんどを広告収入に依存しています。大きくは検索時に表示される広告及び提携サイトでマッチング表示した広告をクリックすることによって課金されます。ユーザアクセス数に比例して収益が伸びることになります。

上記を今回の買収に当てはめると、
①You Tubeはユーザが利用する価値があるサービスを提供しており、②ユーザが大いに利用するサイトであるということになります。(もちろん著作権問題のリスクもあるわけですが)

これの裏付けとして、ネットレーティング社の調査では米国では、776万人が訪問し、ネットユーザ(利用率)では5.4%にリーチしているといったものがあります。2000億円が安いか、高いかは議論が分かれるところですが、どれだけユーザが利用するサイトを確保できるかが生命線となっていると解釈できるでしょう。

一方で、Yahoo!のアクセス数に関して、今年3月、月間で331億ページビュー(PV)だったものが、半年後の9月で333億PVとわずか0.6%増にとどまったことが報告されており、日本においては検索サービス(広告サービス)の頭打ちが話題になりました。ネットでの検索サービスによる広告収入の増加率は鈍化の傾向にあり、SNSなどの優良な仕組み、もしくは優良なコンテンツ(優良コンテンツを提供する企業サイトへのアクセス数も増加の傾向)へのユーザがシフトしているとの見方もできます。

これから、ネット業界への投資を考えた場合、ユーザが利用する価値のある仕組み、コンテンツを持つ企業へ資金が流れることを念頭に置くべきでしょう。

■「日の丸」検索エンジン?「情報大航海」プロジェクトとは?

経済産業省が後押しする形で今年の6月「次世代検索エンジン」の共同開発プロジェクトが発足しました。これは、Googleに対抗していく国家プロジェクトとしての画像、動画、音声などの検索技術の向上、実現を目指した取り組みで、「CEATEC(シーテック)JAPAN」で最新の検索技術が公開されています。

参加企業も大手の
伊藤忠商事株式会社
エヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社
株式会社ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
株式会社電通
株式会社東京放送
株式会社東芝
株式会社博報堂

などが参画しています。このプロジェクトへの官民の総投資額は今後3年間で約300億円に上る見込みで、07年度予算の概算要求に50億円を計上しており、まさに国家プロジェクトの様相を呈しています。(Googleの半期の研究開発費 5億3000万ドルに比べると少ないですが)

ソフトバンク、楽天、サイバーエージェントなどネット第1世代が大企業となり、Web2.0企業の代表と言われるMixiなどがもて囃されていますが今後の流れを考える意味で、上記の二つのニュースはヒントになると考えています。

今後のネット関連企業の大きな投資のテーマとして 、コンテンツ提供企業ではなく、優良なコンテンツの提供の仕組みを持った企業及び画像、動画検索関連企業が注目されてくるのではないでしょうか。

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貴方のタンス株は大丈夫?

2006年09月23日  投稿者 半蔵 : 06:07

numbers_3.jpg 2004年6月に公布された「社債・株式等の振替えに関する法律」により、2009年6月までに上場企業での紙の株券が廃止されて全て電子化されます。

売買の簡素化や株券の盗難・紛失防止を目的としたものですが、移行に際しての株式の失効により所謂「タンス株」が紙屑になります。

証券保管振替機構によると、上場会社の発行済み株式総数約3650億株に対し、実質的な「タンス株」は約6.8%の250億株ほどになります。

これらには期限までに名義変更手続きが必要ですが、進捗を具体的には把握できず、電子化開始と共に投資家が所有権を喪失するケースが多発することが懸念されています。

特に気をつけなければならないのは、未公開株に譲渡制限が付いている場合、株主は名義変更ができないので、もし上場すれば権利を喪失してしまうことです。

いずれにせよ、自分で身を守るしかありません。
一度自分の株の名義を確認されることをお奨め致します。


 

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ITアウトソーシング企業への株式投資

2006年08月26日  投稿者 K : 09:00

投資動向2006年のIT投資動向は意外と低調?』で 企業IT投資額の伸びは3%台の成長と見られ、企業の設備投資の伸びが10%以上であることと比較すると穏やかな成長ではあるが、これは投資対象を見極め、投下資金に対するリターンを最大化するといった経営姿勢の変化に起因するものであり、決して悲観するものではない事を述べました。

これを裏付ける一資料として、IDC Japanから国内ITアウトソーシングの利用実態に関する調査結果があります。

2006年4月時点の調査(有効回答2,019社)でITアウトソーシング・サービスを「利用している」と回答した企業は全体の33.6%で、2005年3月の前回調査時から7.9ポイント増加した結果となり、ITアウトソーシング化の流れがより鮮明となりました。

 投資動向 IT 意識調査
(出典:IDC Japan, ITアウトソーシングの利用・検討状況)

企業のIT投資は大きく分けて、①既存システムの保守/運用の為の投資、②新規ビジネスや業務改善など新しいビジネスニーズに対応する為の投資 の2つに分けられ、 この内、①における投資をどれだけ減らし、②の投資にまわす事が出来るかが、企業としてどれだけ成長していけるかに関わってきます。簡単に説明すると①が固定費、②が新規投資と見ることが出来るでしょう。

従って、企業経営者からすると、定常的な出費である①の投資額を減らし、可能な限り②の投資に費用を回すことを考えます。その結果が上図に現れていると言えるのではないでしょうか。

それではこれを株式投資に置き換えてみると、①の投資を減らし、②の投資幅を広げている企業に投資するのも一法ですが、企業のIT投資の流れとして上図の方向にあるのは事実ですから、アウトソーシングビジネスを手掛ける【2458】フルキャストテクノロジー、【3784】ヴィンキュラム、【3790】日本オフィスS、【4284】ソルクシーズ などのITアウトソーシング企業を注視してみていくのも一法かと考えます。

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You Tube(ユーチューブ)から見たネットビジネス

2006年08月14日  投稿者 K : 04:56

推奨銘柄 注目銘柄 投資顧問米国発の動画投稿サイト「You Tube(ユーチューブ)」が日本でも人気を博しています。
既に利用したことのあるユーザの方も多いのではないでしょうか。

YouTubeの仕組みを簡単に説明すると、
ユーザが投稿した動画を自由に視聴できるようになっており、投稿動画にタグを自由に付けることで、動画を検索することができる仕組みになっています。利用者はタグの情報を元に簡単に動画を検索することができ、好みの動画を視聴することができます。Youtube側はGoogle Adwords広告を掲載することなどによって収益をあげる仕組みになっています。

ネットレイティングス社の調査では2006年3月時点で日本からの訪問者数は200万人を超えており、今後も急速に利用者数を伸ばすことが考えられます。

一方で、日本での動画配信、共有サービスを提供している企業というと、USENのGyaO(ギャオ)やフジテレビラボLLCのワッチミー!TVなどが有名です。Gyaoではユーザの投稿動画ではなく、USEN側がコンテンツを用意して、登録したユーザが無料でコンテンツを視聴できるという仕組みであり、Youtubeとは異なるビジネスモデルを採っており、主な収入源は、広告主からの広告料金になります。従来のテレビの仕組みと同様と考えてもいいでしょう。

Gyaoのビジネスモデルが広告料金によって収益を上げるといった仕組みである以上、視聴者数をどれくらい確保できるかがビジネスの要になってきます。
しかし、ネットにおけるユーザ行動を考えると、受動的にコンテンツを視聴するといった視聴スタイル(これはテレビの視聴スタイルになります。皆さんが帰宅してなんとなく、テレビをつけ、視聴してしまうといったユーザ行動形式を指します)ではなく、ユーザが能動的にコンテンツを視聴する必要があり、一時的にGyaOへの登録者数を確保できても、継続的に視聴者数を確保することはなかなか難しいのが実情です。

事実、先日、USENはネットプライスとの業務提携を発表し、「Gyao(ギャオ)」の会員に向けた通販サイトを立ち上げることを発表しました。これは広告料金主体のビジネスとともに手数料ビジネスも収益の柱として考えて始めたと言えます。このこと自体は広告料ビジネスに限界があることを示している訳ではなく、一般的に考えればGyaOビジネスと親和性があるビジネスを付加したことになります。しかし、当ビジネスが利用者(数)によって支えられていることを考えると、それを維持できるだけのコンテンツを用意できるかがビジネスの肝であり、著作権上の問題が内包されているにせよ、You Tubeなどのサービスの脅威にさらされている事を考慮せざるを得ません。

ネットの世界ではYoutubeのようにいきなり出てきた会社がトップを取ることが可能な世界であり(Youtubeは昨年2月に設立された会社です)、USENのGyaOサービスが悪いのではなく、常に今は見えない競合が明日に登場する可能性がある世界であるという認識が必要なのです。

個人投資家に人気のUSENですが、ネットでのビジネスの特徴を踏まえて投資する必要があるでしょう。

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ファンダメンタル重視

2006年03月02日  投稿者 K : 01:31


LD事件以来、日経平均は乱高下を繰り返しており、
推奨銘柄 注目銘柄 投資顧問一日に百円単位での値段が上下することも珍しくない
状況が続いています。

前回ブログで述べましたように、機関投資家の日本市場から他市場への資金シフトや決算時の調整、イランの核問題による石油不安などネガティブな要素が絡まって先行きが分からない状況です。

それでは、このような相場環境ではどのような企業への投資が向くのでしょうか。

■ファンダメンタル重視が前提

昨年来意気揚々と年内2万円と予想していたアナリスト達も最近は弱気な発言が目立つようになってきましたし、新興市場はというと、一時期は60%程度まで株価が下落しました。

最近始めた方の中には、株式投資って怖いなと感じている方も多いのではないでしょうか。

そのような方はまずなぜ株価が下落したのか考察することをお勧めします。

・当該業種、当該市場の株価の動きはどうでしたか?(全体の把握)
・企業の業績はどうでしたか?
    -その株を買ってから今までの間、業績修正はありましたか?
   -将来の業績に影響があるニュースなどはありましたか?
・企業のビジネスモデルに変更はありましたか?

当該業種、当該市場の株価が下落し、当該企業の業績、将来の業績に対するマイナス要素がなければ、そもそも買った価格が高かったか、一時的な下げということになります。

後者の場合、企業価値に変化はないわけですから、今後も持ち続けていても問題ない訳です。

それでは、そもそも買った価格が高かったかどうかが問題になるわけですが、それを調べる必要があります。

これには色々な企業価値算定方法があるのですが、時間のない皆さんには、類似企業のEBIT倍率、EBITDA倍率、PER、PBRをまずは比べてみては如何でしょうか。かなり短時間で、見つかるのではないでしょうか。

但し、この場合、厳密に言うと、キャッシュフロー予測、ビジネスモデル、ビジネスの成長性、会計方針などが同じである必要があることに注意が必要です。

話が前後してしまいましたが、このようにどのような相場であっても、基本はファンダメンタル=企業価値評価であると考えています。

企業の中には、まだまだ割安な銘柄があるはずです。

 『サービスご案内資料』:

 個人投資家向け公式サイト:
 http://schelz-berger.co.jp/

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月と六ペンスと相場と。。。

2006年02月08日  投稿者 半蔵 : 00:00

こんばんは。半蔵です。
先日、『月と六ペンス』を読み直しました。
壮絶な終焉に向かう筆致には改めて驚かされます。

著者のモームが相場に携わる人々に無縁ではないのは、以前、S.Wがメルマガで述べたとおりです。

以下は、その時の引用です。

興味を持たれた方は、最下のメールマガジン登録フォームにメールアドレスを送付していただければと思います。
(アドレスは『まぐまぐ』様にて管理されており安全です。)

月と六ペンス 月と六ペンス モーム, 行方 昭夫

■弊社メルマガ2005/8/28号より■■■

7月中旬から8月上旬まで海外のリゾートに行くと同業者をよく見かけます。

タヒチなどに行くと、うっかり相場の話などできません。
(尤も、リゾートで相場の話をするのは日本人くらいですが。)

タヒチと言えば、画家のポール・ゴーギャン終焉の地であり、幾多の傑作を完成させた地であります。

そのゴーギャンも実は株式仲買人という相場に関わる人間だったというのはあまり知られていないようです。

ゴーギャンの歴史を確認すると、彼は1848年に生まれ、23歳からパリのベルタン株式仲買所での勤務を始めます。
ゴーギャンは株式仲買の才能凄まじく、ベルタン氏に重用され、豊かな暮らしを保証されていました。
また、その名声もあってデンマークのメット夫人と結婚し、裕福な生活を送っていたようです。

しかし、35歳の時に全てを投げ打って画家の道へ進み、死後にその作品は評価されたものの、不遇のうちにこの世を去りました。

彼の壮絶な人生はS・モームの『月と六ペンス』の題材となっています。

彼の画家としての成功は、株式仲買人としての成功と自信を礎にしていると言えます。

相場に参加されている方の動機は様々でしょうが、同業者がゴーギャン終焉の地でのんびりバケーションをとっている姿を見ると複雑な気持ちになりますね。

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『事故は買い』:構造計画研究所【4748】

2005年11月26日  投稿者 半蔵 : 16:48

今週は、弊社が700円台の頃から紹介させていただいた構造計画研究所【4748】がブレイクアウトしましたね。
(11月25日終値1895円)

出来高が僅少の為、レポート銘柄にはなり得ませんでしたが、その経営陣の優秀さから紹介させていただいたものです。

■過去の記事
 『企業ピックアップ:構造計画研究所』(5月28日)

今週は姉歯設計事務所の事件により不動産不信が広がり、不動産・建設株は売られました。
中国の経済発展にともなう鉄鋼他の材料費上昇による負担回避については、不動産周りでは囁かれていた事でしたが、事前に会員様にお知らせすることができませんでした。
真摯に反省したいと思います。

ただ、会員の方はじめ当ブログをみて監視されていた方は、この機を捉えて、たとえ不動産株を持っていてもヘッジに成功されているでしょう。(メールを幾つかいただ きました。)

そもそも、弊社が構造計画研究所を注目しだしたのは、『厚木ふれあいパーク』での設計ミスが発覚したあたりです。

実は、構造計画研究所も設計ミス(勿論、故意ではなく、過失ですが)をしていました。
耐震設計技術が売りの構造計画研究所にとって、想定していたレベルで『厚木ふれあいパーク』の屋根が崩落する危険性は看過出来ぬものであり、当然、株価は低下しました。
パークは当面閉館となりました。

銘柄は、『事故に売りなし』といいますが、ここが絶妙の買いポイントだったわけです。

構造計画研究所は会計上、非常にディフェンシブな会社です。今期も特損計上で90%以上の最終減益見込みに下方修正を行いましたが、これは年金負担や、上記事故費用を前倒しで計上している為です。
皮肉にも、OX格付けでは非常に低く評価されていますが。

しかし実際は、株主への利益還元を重視し、自社株買いや償却を実施しています。
ソフトウェア開発・販売においても、『クリスタル・ボール』はスタンフォード大学MBAの課程で学生全員が使用するもので、当業界では非常に有名なツールです。(ライセンス料が高いですが。)

今回のケースは、会社としての潜在能力が高ければ、事故買いが勝利する典型パターンと言えるでしょう。

弊社が推奨するのは、このような株なのです。
(ただし、もう少し出来高が必要ですが。)

*おしらせ*******************

お待たせしました!

12月26日より、Schelz Berger JAPAN12月新規会員の受付を開始致します。

弊社では株式戦略レポートの配布(12月5日配信開始予定)の他、メールによる投資相談、企業研究レポートのダウンロードサービス等を提供させていただいております。

■詳しいサービス内容はこちら

個人投資家向け公式サイト:
http://schelz-berger.co.jp/



【過去のレポート銘柄実績】

レポート月 買推奨日
終値
売推奨日 売推奨株日
終値
騰落率
1月号 1,541円 2005/08/31 3,040円 197%
2月号 3,440円 2005/08/09 5,870円 171%
3月号 37,200円 2005/04/27 90,800円 244%
4月号 214,000円 2005/06/01 464,000円 217%
5月号 199,000円 2005/07/25 385,000円 193%
6月号 4,050円 2005/09/26 6,390円 158%
7月号 - Hold - -
8月号

サービス体系変更及び推奨該当無しの為、推奨見送り

9月号 - Hold - -
10月号 - Hold - -

■ご注意
過去の実績は将来の利益を保証するものではありません。

株式戦略レポートは会員様限定のサービスの為、 非会員の方がご利用いただくには入会手続きをしていただく 必要があります。
会員サービスの詳細はこちら


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【会員様の声】

(Kさん:大阪府)
シュルツ・ベルガーさんのレポートは中長期のスタンスが多いと伺っておりましたが、10月号は初動に上手く乗れて大変感謝しております。
また○○様の指示も的確で、非常に安心して見ておりました。

11月号はご指摘どおり乱高下の展開になっていますが、下値で拾う姿勢でいきたいと思います。

(Aさん:埼玉県)
お蔭さまで7月号の利益確定ができました!
ありがとうございます。
○○様にはいろいろと基本的な質問もしてしまいましたが、これからもよろしくお願い致します。

 


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セミコン ジャパン 2005

2005年11月23日  投稿者 半蔵 : 04:19

ご無沙汰しております。

私はハイテク銘柄を中心に調査・分析をしておりますが、私達にとってかかせないイベントが間もなく開催されます。

SEMICON JAPAN 2005

たった3日間の開催ですが、例年幕張メッセで開催されているイベントでして、同会場で開催されるイベントとしては『東京モーターショウ』に次ぐ集客力を誇ります。

昨年は300mmウェハ対応の装置が目白押しでした。
従来の200mm径のシリコンインゴットを300mmに拡大することにより、大量・低コストの生産が可能になるというものです。
今後も径の拡大傾向は続きます。

このイベント、半導体技術者は勿論、ハイテクを扱う私達アナリスト、そして個人も参加できます。

ハイテク銘柄を扱うのが好きな方は参加してみてはいかがでしょうか?

結構、面白いですよ。

*おしらせ*******************

当社の12月新規会員の入会受付は11月26日開始予定です。
会員の方には株式戦略レポートの発送(12月5日予定)の他、メールによる助言サービスなどを提供しております。

通常よりもレポート発送開始予定日が遅れる点、ご留意願います。


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企業の名前を探る

2005年10月01日  投稿者 S.W : 01:44

こんばんは。今年もあと3ヶ月ですね。

このページをご覧の貴方が目指しているものが投機ではなくて投資の場合、会社を知ることが第1歩となる筈です。

四季報やホームページを確認したりする事から始められる筈です。

とはいえ、いきなり財務諸表をひっくり返すのではなく、社名や社章から馴染んでみるのも良いのではないでしょうか?

きっと、企業が身近に感じられると思いますよ。
ざっと、思いつくままに書いてみますね。

【アマナ】(コード:2402)
ビジュアルコンテンツの企画制作事業、ストックフォトの企画販売事業の会社。
仏教の経典に登場する美を司る神『アマナ』が由来。

【マネックス・ビーンズ・ホールディングス】(コード:8698)
日興ビーンズと合併前はMONEX。お金(MONEY)の一歩先を行くという意味で、語尾のYをXに変換。

【任天堂】(コード:7974)
オトナには、花札製造として認知される企業。
『運を天に任せる』という、博徒の心意気ともいえる社名だが、経営は堅実そのもの。

【ザインエレクトロニクス】(コード:6769)
半導体ファブレス企業。
英語の古語であるThine(=Yours)に由来。
『汝のもの』という意味。
その『汝』が株主なのか顧客なのか、はたまた社員・経営者なのかは謎。

【ソネット・エムスリー】(コード:2413)
『ソネット』はソニーコミュニケーションネットワーク社のSo-netから。
『エムスリー』は医療(Medicine)、メディア(Media)、変容(Metamorphosis)の3つのMを表す。

【双日ホールディングス】(コード:2768)
ニチメンと日商岩井が合併したので、二つの『日』で双日。
最近では珍しい、漢字をあしらった社章は外国人アナリストに人気?
ただし中国では、『太陽が2つ存在する』という意味は天変地異の代表として不吉な表現とされているとか。

巨額の債務処理に加え、合併後に本社ビルに薬物使用者がベンツで突っ込むなど、ある意味で社名に相応しいスタートを切る。
株価は、再生銘柄の本命として有望だが、優先株の取り扱いが鍵を握る。
熱狂的な個人投資家のファンが多いことは、アナリストの間でも有名。

【ファーストリテイリング】(コード:9983)
いわずと知れた柳井社長率いる『ユニクロ』の持ち株会社。
『ユニクロ』は『ユニーク・クロージング』(個性的な服)から由来しているが、
実際はフリースなどに代表されるゴリゴリの大量生産。
でも、柳井さんを恐れてか疑問を持つ方は少ない。
傘下の『セオリー』(コード:3373)の大株主に萬田久子さんというのが、一部で話題に。

【テレパーク】(コード:3738)
旧名『三井物産テレパーク』。
「証券コードは3738。『みなさんハッピー』でご記憶ください!」と、いきなりアナリストを極寒の地へ連行。
『社名変更します!』というプレスリリースの割には、地味な変更がサプライズに。
どうして親の『三井物産』の看板を降ろしたかったのか、無駄な憶測を呼ぶ。
株価は割安で放置されていたが配当利回りの良さから水準訂正へ。

【ジェイ・ブリッジ】(コード:9318)
流通業から投資業へ華麗な転身をしたついでに社名変更も。
旧名が『日本橋倉庫』だったので、『日本橋』から『J・ブリッジ』に。
安易なネーミングとは裏腹に大胆な投資戦略で一躍革新株に。
お世話になった会員の方多数。

【三菱レイヨン】(コード:3404)
実はもう何年もレイヨンを製造していないのに『三菱レイヨン』の看板を掲げ続ける、ある意味で清々しい企業。MMA樹脂製造首位の優良企業。
以前、某コンサルティング会社がCIとして社名変更を提案した所、『貴方には関係ないこと』と一蹴されたとか。

【三洋電機】(コード:6764)
『敗戦後の日本から太平洋、大西洋、インド洋を席巻する商品を』という創業者の願いを社名に冠し1947年に発足。
その思いは現実のものとなった。

*お知らせ*******************

ご好評をいただいております株式戦略レポートの10月号を配信しております。  (9月29日配信開始)
今回も地道な調査に基づき、『株価ではなく、企業の価値を見据えた投資』に従った銘柄選択となっております。

会員の方は是非、ご確認下さい。


【株式戦略レポート過去の実績】
(Hold推奨中のものは表示していません。)

レポート月買推奨日
終値
売推奨日売推奨株日
終値
騰落率
1月号 1,541円2005/08/31 3,040円 197%
2月号 3,440円2005/08/09 5,870円 171%
3月号37,200円2005/04/2790,800円244%
4月号214,000円2005/06/01464,000円217%
5月号199,000円2005/07/25385,000円193%
■ご注意 過去の実績は将来の利益を保証するものではありません。 株式戦略レポートは会員様限定のサービスの為、 非会員の方がご利用いただくには入会手続きをしていただく 必要があります。 会員サービスの詳細はこちら

********************

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D証券の営業上席次長さんと

2005年09月07日  投稿者 S.W : 20:01

こんばんは。
私はアナリストであり、企業のインタビューなどを中心にやっているので、実は他社の証券営業のことを直接はよく知りません。
(お客様から『○○のところの△△君は、、、』という伝聞ではよく聞きますが。)

ところが、その数少ない営業さんとバッタリ出くわしたので、時間を調整して昼食を共にしました。私が某社(外資系)で働いていた時の同期なんですが、上席次長という、偉いのだか偉くないんだかよく判らないポストについていました。

彼らはパワフルな個人投資家を対象にファンドなどを販売しています。

彼らが今、イチオシなのがSMAだそうです。SMAというのは、投資顧問業としての投資一任契約を付加したサービスであり、投資顧問室のコンサルタントが運用方法を提案し、投資していくものです。

要は、私達と同じようなことをするわけです。

因みに、彼らのSMAは5,000万円からの契約になるそうですが、頗る順調に集まっているとのこと。この手の商品もそうですが、D社は銀行での販売をしないそうで、まさにパワフルな投資家に対象を絞っているという点で、弊社と顧客ターゲットが被っているので少々ゲンナリしました。
(ただ、現時点で彼らのパフォーマンスを私達は軽く上回っていますが。)

私達は特に5,000万円という枠を設けているわけではありません。500万円でも大丈夫な場合があります。チームメンバの時間の許す限り検討し、一緒に投資していこうという方と歩んでいきます。
(そうですよね!?)

どちらが営業として有効なのか、私には判りません。
5,000万円なら5,000万円という制限をお客様に提示することで、より均質な集団となり投資の効率性が上がる可能性もあります。

ただ、私と彼が異なる会社へ就いたように、投資のスタイルは様々です。何よりも大事なことは、じっくり考えて決定することだと思います。


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セミナーにお集まりいただき有難うございました

2005年08月06日  投稿者 S.W : 01:19

こんばんは。先ほど帰宅しましたS.Wです。


本日は銀座にて投資セミナーと懇親会が開かれました。
質問も活発で、昨年よりも充実したものだったと思います。
以前からの会員様も、格段に投資家として成長されていて、私どもとしても嬉しい限りでした。
また、新規会員の方も多数来て下さり、盛会でした。


その後は『御蔵』で懇親会でしたが、久しぶりに会員様と膝を交えて話し合い、楽しいひと時を過ごすことができました。


開催場所については、『是非、京都で』という声もいただきました。個人的にはすごく前向きなのですが。。。
東京以外の場所も考えていきたいですね。


またお会いしましょうね!!
取り急ぎお礼まで。

もしよければ感想を送ってください。
(info(あっとまーく)schelz-berger.co.jpまで)

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オススメ図書紹介

2005年07月17日  投稿者 S.W : 00:54

こんばんは。
旅先からの投稿です。
今日は直接相場には関係のない図書です。


社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由
社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由
板倉 雄一郎


著者の板倉氏は現在コンサルタントとして復帰されていますが、その昔、ハイパーネットという会社を興されていました。この本はハイパーネット社崩壊への道程を克明に描いたものです。
ハイパーネット社は個人投資家にも人気の高いGMO社が入居している渋谷のセルリアンタワーに最初に入居したIT企業です。先駆的な本に『シリコンバレー・アドヴェンチャー』(ジュリー・カプラン著)がありますが、それの日本版といったところでしょうか。
新興IT企業は、上場しているか否かに関わらず、表面上は華々しく見えても、実際の経営は崖っぷちということがままあります。これは、そのような実態を肌で感じることの出来る名著だと思います。


弊社の法人クライアントにおかれても、この本のファンは多いです。
株価というものが畢竟、企業の評価の一側面であるとするならば、このような書物から企業経営の洞察力を鍛えるのも一法かと存じます。

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お金をためるには財布から!?

2005年07月12日  投稿者 半蔵 : 16:25

こんにちは。私達をさしおいて休暇中のS.Wの代走をしております半蔵と申します。
よろしくお願い致します。


メールマガジンにも記事を載せていますので、そちらもご覧いただけると嬉しいです。


さて、今は新規に大きくポジをとるのが難しく、模様眺め気分になっていますね。S.Wがここで注目していたゼンテックも5割ほど上げていますし、一度利益確定を視野に入れてもいいと思います。


さて、こんな状況ですからひとつ身の回りの話題に触れてみたいと思います。
あなたの財布、きれいですか?
ある酒の席で私達の友人であるK氏が力説していたのですが、財布が汚い人はお金が溜まらないそうです。つまり、レシートや使わないクーポン券が沢山入っているような財布を持っている人はダメということです。


『そんな馬鹿な』と、合理主義が服を着ているような私達は反論したのですが、彼の主張は、
『財布が汚いのはお金に対する神経が行き届いていない証拠である。お金に対する繊細な感覚なくして財産構築はありえない。』というものでした。

お金に対して真摯に向き合うことができない人は、株式に限らず資産運用には向いていません。特に日本はお金に対して細かいことを潔しとしない風潮がありますが、それは間違いです。
例えば、バフェットは彼の資産規模からは想像できないほど質素な生活を送っています(ただし、旅行中の彼は別ですが。)。


お金に対して過敏になる必要もないでしょうが、ぞんざいに扱ってよいものではありません。因果関係に若干の疑問もありますが、彼の言っていることには一理あります。
お金に対する姿勢は一朝一夕で身に付くものではありません。
身近なところから始めようではありませんか。
これを機に、一度あなたの財布の中を掃除してみることをお勧めします。


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オススメ図書紹介

2005年07月09日  投稿者 S.W : 16:54

こんにちは。
本日は言わずと知れたグレアムの書です。

新賢明なる投資家 上~割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法~《改訂版――現代に合わせた注解付き》
新賢明なる投資家 上~割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法~《改訂版――現代に合わせた注解付き》
ベンジャミン・グレアム, ジェイソン・ツバイク, 増沢 和美, 新美 美葉, 塩野 未佳


私は解説なし版を読んでいたのですが、ツバイクの解説版の方がオススメです。上下2冊ありますし、財務諸表編もあって、量はそこそこありますが、読んで損は無いどころか、有益な情報を与えてくれるでしょう。
基本的に、投資指南書として押さえるべき書物はそんなに数はありません。グレアムとその弟子バフェット、そしてオニールを押さえれば、下手に数を読まれるよりも繰り返し読まれることをお勧めします。
株は『Easy Go♪』なものでもなければ『やったぜ~』とか言って買うものではないからです。


テクニカルをあまりにも重用するのも考え物です。短期のチャートは『見るもの』ではなくて『作るもの』だからです。これは、ロットが数千万のパワフルな個人投資家にもできることです。
『作られた』チャートを見てから買っても不利なのは目に見えているからです。特に小型株をチャートだけで買うのは慎重にお願いします。(チャートを完全否定するわけではないです。念のため。)


本書は、投資分析を踏まえた良書であり、今でも自分の足元を見つめるときに役立つものです。

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オススメ図書紹介

2005年07月02日  投稿者 S.W : 15:47

 

バフェット投資の王道
バフェット投資の王道
ロバート・P・マイルズ, 三原 淳雄, 小野 一郎


こんにちは。
今日は、書架からロバート・Pマイルズという『バフェット研究家』の書いた本を拾ってきました。


バフェット系だと、『手紙』や『バリュー株投資入門』が有名なのですが、個人的にはこの本も好きです。『バフェット研究家』だけあって、バフェット個人にも詳しく書かれています。


バフェットが、IT産業に投資しないが実はビル・ゲイツとネットでブリッジをやっていることや、少年時代の経験、そして野球に関わるエピソードなどを愛情の篭もった筆致で描かれています。


そういう点もあって読み易く、かつ各章ごとに要点も再掲されているので、飽きっぽい方にもオススメです。


『バフェットなんて、運が良かっただけ』
こういう人もいます。確かに、当時の地合いはここ数年の日本より良いものです。しかし、実は下げ相場でこそ本領を発揮する彼の投資スタイルを見られますし、彼が人並み外れて努力家であることも理解できると思いますよ。


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『麦藁帽子は冬に買え』

 投稿者 S.W : 02:05

こんばんは。
弊社注目銘柄の的中率に驚いている方も多いのではないでしょうか?
何しろ100%ですからね。(いつか曲がった時の為に、あまり100%を喧伝したくはありませんが。。。)


我々のレポート銘柄も今期的中100%で、上昇幅も半端じゃないです。
そりゃ、私がここで私的に紹介したものより何倍もカネと時間かかってますから。。。


残念ながら7月は若干名しか募集していないのですが、8月~9月銘柄はお蔭さまで入会希望者の拡大により、こちらも価格見直しをかける心算です。


もともと、法人向け財務コンサルティングの会社なので、企業にとっては流動性の低めのものの紹介になります。ですから、個人向けは利益は殆どいただいていないのですよ。


と、まぁ、宣伝はこのくらいにして。。。


表題の格言、『麦藁帽子は冬に買え』、有名ですね。
これって本当でしょうか?


実はムーンバットという会社があります。
何やってる会社か?
まぁ、毛皮・宝石なんかもやってますが、傘の比率が高いです。


傘って、いつ売れるんでしたっけ?


日本には梅雨がありますね。その後、夏には日傘をさす女性も多いですね。と、いうわけでこの季節めがけて株価は上昇します。
本当です。事実、空梅雨の時は売上げ直撃しますから。
(この話をドイツ人にすると、結構喜びます。)

サマーストック、という言葉がありますが、季節変動を頭の隅においておいてください。
あなたは、ひょっとして麦藁帽子を夏に買ってる人ですか??

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オススメ図書紹介

2005年06月26日  投稿者 S.W : 15:42

こんにちは。

ちょっと前回はやるせない気持ちになってしまったので、今回は笑いながら読める図書を。

美人(ブス)投票入門
美人(ブス)投票入門
山本 一郎


山本一郎氏の著書から2冊目の紹介です。
過去の経歴等、今はいろいろ騒がれておりますが、氏の投資力に対する評価とは別の領域であることが多いので気にする必要はないでしょう。(当人は非常に腰の低い、人当たりのよい方ですよ。)


相変わらずイロモノ扱いされている図書ではありますが、『やってはいけない』投資を判りやすく、独特の調子で記述しています。当本が丸石自転車の『退場』の前に書かれていることから、丸石の件と照らし合わせてみると氏の記述が正鵠を射ていることを理解できると思います。
 
勿論、たまにはスリルを求めて超低位株に突っ込みたいこともあるでしょう。スリルと割り切っている人はそれでいいと思います。ただし、投資として捉えた場合、ブス銘柄に突っ込むことだけはやめましょう。


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明るくなった空を見ながら、思うこと

2005年06月25日  投稿者 S.W : 05:14

活発な比較考察の末、やっと、レポートが完成しました。
ちょっと今日は、今週ずっと私の脳裏にあったことを書きます。

*********
もう随分昔の話ですが、あるパーティーで出会った人の話です。
彼がいろいろと相場を語るので拝聴していましたが、どうも『相場は儲からない』と言いたいご様子。

そりゃ、儲からない人もいるでしょう。銘柄を分析し、テクニカルの視点からも調査し、狙い済ました銘柄が事故などの報道で売られる。。。。そんなこともあります。そんな時は、自信を持って損切りするだけです。
しかし、相場を否定すること、つまり資本市場を否定することは経済の発展を否定することでもあります。個人の経験で語れる枠ではないのです。

前置きが長くなりましたが、要は、どうして『失敗する時は、やり方がマズイのだろう』という発想に至らないのでしょうか?ということです。
特に要注意なのは、大手証券の営業と関係しているケースです。


彼らは、実に熱心です。お客様の利益の為ではなく、自分の営業成績の為に。たまーに、IPOの美味しい話を持ってきますが、結局は推奨銘柄を買えという話しかしない場合が殆どです。

出会った彼も営業マンの訪問を受けているようで、プロの人間と話をして決めているので問題ないと思っている様子。

私は黙って聞いていたのですが、もし貴方が彼と同じ立場にいたら、営業マンを投資のプロと信じる前に、一度『外務員試験』の問題を見てみることをお勧めします。
基本的事項とモラルの話が中心で、外務員だからと信じるに足る根拠とはなりえません。
『これだけで飯が喰えるなら、世の中なんて素晴らしいのでしょう!』と叫ぶと思います。
所詮、資格なので、当外務員の経験や人となりなどを入念にチェックして初めて投資のパートナーとして信じるに足ると考えるべきです。

彼は、売りつけられた銘柄(自己責任なので、『売りつけられた』という言葉はオカシイのですが)が不発に終わったので『担当を替えてきたのだが、それでも、、、』とまんざらではない様子で語っています。

違いますよ。。。

営業の人間は、(大手証券では)不正防止の為に一定の期間で配置換えを実施します。営業マンは配置換えが近づくと追い込みの為に味噌も糞も一緒に、売りつけようとするのです。そして営業の人間は輝かしい成績と共に新部署に異動し、新しい担当者が支店長と一緒に投資家に挨拶に行くのです。『成績が悪いので配置換えしました』と。

私は、そういう現場を何度も目撃しています。

営業の人間は『おべんちゃら』を使うので、ヨイショされた投資家はどうしても自分が偉い人間になったと考えがちです。こうなると、軌道修正は絶望的です。


もし、貴方も証券会社の営業マンを使っていて、私の言うことが嘘だと思うのなら、彼らの言うことを疑って聞いてみてください。
既に国内株を10銘柄以上持っているのに、国内株ファンドを勧めてきたり、すでに保有しているのと同種のファンドを勧めてきたらクロと思っていいです。

投資には『自己責任の原則』があります。これを理解していない方は資産の大小に関わらず投資の資格はありません。よって、残念ながら最終的に責められるのは投資家自身です。
『営業マンが勧めたから』ではなく、推奨の理由、ストーリィを完全に理解した上で判断を下してください。営業マンが判断を下すのではありません。どのような情報を提供できるかが、証券側の判断基準の主軸となるべきなのです。


私は、個人投資家から相談を持ちかけられ、その痛みきったポートフォリオを拝見すると、営業マンの良心の無さに怒りを憶えることも少なくありません。

勿論、中には優秀な方もいらっしゃるのですが、残念ながら、そうでない方も同じくらい多いのが現実です。


私がこんなことを書いたのは、今週も同じような状況に遭遇したからです。


とてもやるせない気持ちになりました。

注:IPO銘柄の斡旋は証券取引法で禁止されています。


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グリーン・ブラット研究ネタ

2005年06月23日  投稿者 S.W : 22:11

今日もまだまだ帰れそうにありません。
レポート銘柄の最終決定日が明日だからです。


レポート銘柄とは関係ありませんが、先日、グリーン・ブラット投資法をご紹介したと思います。
読まれた方は、素材として【3348】ジー・トレーディングを挙げておきます。


バス事業の分割を発表しましたね。
分割銘柄の研究としてタイムリーではありますが、1:5の分割をしたばかりなので、そこだけ注意してください。どこまで情報が公表されているか確認していないのですが、企業分轄の読み方を覚えると高確率で読めるようになるので、この機会に練習してみてください。

分轄銘柄投資法は、時期を見て会員様向け無料資料に纏めたいと思います。
それでは今日は(今日も)このへんで。


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『格付速報』を参照する際の注意

2005年06月20日  投稿者 S.W : 17:10

こんにちは。
先日の『格付速報』を推薦したことについて、今日、お客さんからご質問をいただきまして、「例えば『構造計画研究所』のように評判と表記から受ける印象が異なる」という点をご指摘いただきました。


先日の推薦文の時の私の言葉が足りず誤解を与えてしまったようですが、コメント等も機械によるスクリーニングの組み合わせで自動生成されています。
ということは、個別の事情というモノを斟酌していない訳でして、例えば下期に売上げが偏重するタイプ(『2303:ドーン』とかもそうですが)などで、決算期がズレるものは正しく表記されないと考えるべきでしょう。
ただ、だからといって『格付速報』に意味がないと考えるわけではありません。
ある一時点を捉えて企業を恣意を交えずに評価しようとする姿勢は意義があることだと考えています。


皆さんも、『格付速報』を見る際は上記の点をご留意くださいね。
(個人的には若林史江さんが広告に出ている点が納得いきませんが。。。)

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オススメ図書紹介(と、大阪の愉快な仕手組織)

2005年06月19日  投稿者 S.W : 23:16

こんばんは。
この週末は、仕手戦でも活躍する某組織の人々が大阪から上京してきたので、文字通り全日空ホテルに缶詰で情報交換です。


勿論、私はじめシュルツ・ベルガーのメンバーと彼らの投資スタイルは異なるのですが、それが逆に情報交換し易い状況になっています。(勿論、今までコンサルテーションした企業の秘密は厳守です。そういうことは、結局漏れ伝わってしまうものですから。)


なかでもH氏とは昔からの馴染みもあり、部屋に押しかけてきて朝まで激論です。
相場を張るに当って、情熱は大事ですからね。
頭がさがります。

ANA_hotel.jpg

(もう朝なんですけど。。。)
 
 


さて、週末にお届けしている『オススメ図書紹介』ですが、『格付速報』です。
私共のお客様として新興企業の規模が多いので、『新興市場版』を掲載します。

一般個人投資家にとっては、まだ『四季報では飽き足らない方向け』の図書ではあり、歴史も浅いのですが、前号よりは格段に進化しています。
どうしても広い企業をターゲットにしているので、調査が甘かったり、書籍ゆえ情報の古さは否めませんが、巻末にあるとおりOX体系の指標を使用しているので、当体系での評価を理解するという意味で、アクティブな投資家は巻末の付録の方を研究されたほうが良いと思います。

このペースで改良を続け、もっと『日本証券新聞社』さんの意見が出てくることを期待します。
今後が楽しみな本です。

格付速報 新興市場版 (2005年下半期号)
格付速報 新興市場版 (2005年下半期号)
日本証券新聞社


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オススメ図書紹介

2005年06月11日  投稿者 S.W : 13:49

こんにちは。


今週のオススメ図書紹介です。
今日は気楽に読める一冊を。


ニッポン経営者列伝 嗚呼、香ばしき人々
ニッポン経営者列伝 嗚呼、香ばしき人々
山本 一郎


個人投資家であり、経営者ウォッチャーである山本氏の本です。
本人のキャラにより何かとイロモノ扱いされていますが、洞察力や企業を見抜く目利きの力は相当なものです。
とかく、株式投資にいたっては企業の業績ばかりに目が行ってしまいます。勿論、業績も重要なのですが、『売買することより所有することに重点を置く』投資法にとっては、足元の業績よりも今後の発展可能性が問題であり、その一要素として経営者の理解というものも必要になってきます。


勿論、経営者がダメでも番頭格の人間が確りしていれば問題ないのですが、この本ではキャラのたっている経営者を紹介しています。
文体に癖がありますが、普段なじみのない経営者という存在に興味を持たせる、隠れた良書であると思います。


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オススメ図書紹介

2005年06月04日  投稿者 S.W : 17:07

こんにちは。
今日は久しぶりにのんびりしています。


今週もオススメ図書紹介です。
グリーンブラット投資法 - M&A、企業分割、倒産、リストラは宝の山
グリーンブラット投資法 - M&A、企業分割、倒産、リストラは宝の山
ジョエル・グリーンブラット, 奥脇 省三


ジョエル・グリーンブラットは企業分割やM&Aによって発生する企業価値評価の歪みを衝いて投資する方法で、中級者向けの投資法といえます。少なくとも自分で財務諸表を読み込む能力が必要です。ただし、発想そのものは難解なものではありません。インサイダー(経営者・大株主)が得するカラクリを見極め、逆張り的手法で投資するのです。
ここでいう逆張りとは、人の逆を常に行くのではなく、大勢と自分の判断が分かれた時に自分の判断に従う人のことをいいます。


この図書を勧める理由は、詳細なケーススタディとグリーンブラットのユーモアによって読者に判り易く解説している点です。私はポートフォリオ全てを彼の投資法銘柄で埋めるべきではないと思いますが、5銘柄の内1つくらいは、スパイスとして彼のアプローチを試されるのも一興かと思います。

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業種別アナリスト推奨利用時の注意

2005年06月01日  投稿者 S.W : 22:57

こんばんは。
先日、あるアナリスト説明会でU証券のあるアナリストと出会いました。
彼とは大学の同期であり、私が産学協同事業の講演等の関係で母校の事情に明るいことから、いろいろと思い出話をしました。


彼が所属する会社は日本でもかなりの勢力を誇っており、彼自身、日経のアナリストランキングに載るほどの男です。
しかし、大企業の弊害と言いましょうか、産業別にアナリストを分担している(たまに配置換えを実施する)為、どうしても当該産業以外の業種の話に入っていけません。
彼らは法人相手ですから、ポートフォリオを組む際、彼の担当業種がどのくらいの割合で組まれるかは予め決定されています。彼は、その中でベストと思われるものを選択するわけです。ですから、相場全体においてどの銘柄が有望かということとは、直接関係ありません。


先日のエントリで申し上げたとおり、資産規模が億に満たない方のポートフォリオは5銘柄くらいで十分だと思っています。200万くらいでしたら、1銘柄でいいのではないでしょうか。
成長業種から選択していくわけですので、当然全ての業種を選択する必要はありません。
彼もたまに新聞・雑誌でコメントを書きますが、彼の言及しているのは担当業種内での話ですので、そういった記事を見て個人投資家が買いに走るのは早計です。


オニールも各業種のトップレベル専門家30人による『オールスター』チームを抱えるよりも、5人のゼネラリストを抱えたいと言っています。


個人投資家の方は、ゼネラリストの投資アドバイザを選択するべきだと思います。

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卵を集めて、監視しろ!

2005年05月31日  投稿者 S.W : 13:16

表題が命令形です。生意気ですか?ちょっと生意気ですね。ごめんなさい。
相場には様々なリスク(地雷ともいう)が転がっていますが、大きくわけて市場リスクと市場外リスクがあります。ご存知ですよね?


GDP統計の推移・税制の変更など、相場全体に関わるものが市場リスクであり、個別銘柄に関わるような突発的事故、不正な会計が明るみに出るといった事件などは市場外リスクですね。


市場リスクを避けるには、株式以外の形態で資産を散らす必要があります。


で、ここは株式のことを語るページなので、株式の話をすると、『リスクを分散させるのに分散投資は適さない』というのが持論です。
『卵を一箇所に集めよう』ということですね。

どうしても市場外リスクを嫌うなら、銘柄を分散させるのですが、そのうちにTOPIX連動などのファンド(通称:『運用しませんファンド』)を購入する方がコスト的に優れていることに気付くでしょう。
それもいいかも知れません。あなたが市場成長率と同程度の利益で食べていけるならば。


それ以外の、自分の見識でもって投資するパワフルなトレーダーにとってはせいぜい5~6銘柄で十分だと思われます。10以上の銘柄を漫然と取引するよりは、数を抑えて情報収集にコストを割いた方がお得です。500銘柄保有するのと、5銘柄保有する場合の利益率の標準偏差には、意外なほど大きな差はありません。
ある年の市場成長率を10%とすると、統計的に50銘柄のポートフォリオが-8%~28%に収まる確率と5銘柄のそれが-11%~31%に収まる確立は等しいとされています。

この5銘柄の産業を分散し、各産業での成長性が最も見込まれるものに投資すればよいわけです。あなたのポートフォリオを見直した時、あなたは各銘柄に十分な注意を払えていますか?


確認をお勧めしますよ。

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オススメ図書紹介

2005年05月28日  投稿者 S.W : 17:27

こんにちは。

今日は休日ですが、自宅でいろいろと資料を読み漁っています。
気分転換を兼ねて、先ほど本棚を掃除していたのですが、やはりこの図書は未だに輝きを失っていないと思います。また手にとって読んでしまいました。(掃除が進みません)


勿論、入門書であり、私達の業務で確認・遂行している変数とは較べられないのですが、未読の方は投資の基本として押さえておいていただきたいと思います。


オニールの成長株発掘法 - 良い時も悪い時も儲かる銘柄選択をするために
オニールの成長株発掘法 - 良い時も悪い時も儲かる銘柄選択をするために
ウィリアム オニール, 竹内 和巳, 松本 幸子, 増沢 和美, William J. O'Neil


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続:PER再考

2005年05月25日  投稿者 S.W : 20:25

こんばんは。
下げましたね。まぁ、こんな日もあります。繰り返しですが、中・長期で大きく取りましょう。
ザラ場中、日経の下げは地震予知のニュースが影響しているというのを聞きましたが、そのニュース自体、目新しいものでもないので、今は下げの理由に敏感に反応する局面になっているということなのでしょう。
実際は外国人投資家のポジ縮小によるものですね。本当に地震だったら日本人こそ引き上げた方が良さそうですね。


さて、前回、実質PERの話をしましたね?


覚えておられますか?


実質的PER= (時価総額 - 現金同等物 + 負債合計) / 当期純利益


でしたよね?お手持ちのポジに適用してみましたか?


ピンとこない??


そうですか。。。
では、今日はもう少し突っ込んだ派生版です。


実質的PER②= (時価総額 - 現金同等物- 遊休資産 + 負債合計) / 当期純利益


ここでいう遊休資産というのは、事業内容に関係のない資産のことです。今年の初めによみうりランド(9671)が高騰しましたが、この遊休資産に目をつけた投資家が買ったのです。
逆に言うと、それだけで儲かったわけです。


幸い、減損会計の導入によって、一般の個人投資家にとってもより精度の増した土地資産情報を得られるようになりました。この傾向は無視できないでしょう。

尤も、上記公式では『何を以て遊休資産とするか?』の定義が難しい所です。まぁ、『確実にキャッシュに換えられるもの』と考えていいでしょう。残念ながらここから先は個人投資家では難しいかもしれません。つぶさに調べていくことが必要ですから。

しかし、アプローチの一つとして留めておくことをお勧めいたします。


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私達シュルツ・ベルガーの6月レポートの販売を5/23より開始いたします。
単なる銘柄のリストアップではなく、そのアプローチを重視した投資指南書となっています。
詳しくはこちらをご参照くださいませ。
尚、既会員様へのサービス品質保護の為、若干名の募集とさせていただいております。
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PER再考

2005年05月24日  投稿者 S.W : 02:20

こんばんは。
本日も弊社の注目銘柄・レポート銘柄ともに堅調で嬉しい限りです。中・長期で取るスタイルなので、一喜一憂しても仕方ないといっても、やはり下がると面白くないですからね。
一方で、残念ながら、当ブログのランキングは頭打ちです。プロとして恥ずかしい限りです。いや、別に目立ちたいわけではないのですが、昔から比較されると燃える性分なので。。。


すいません。前振りが長すぎました。


さて、今はみなさんも決算発表シーズンということもあり財務諸表を見ている方も多いのではないでしょうか?
というより、プロに頼らない限り自分で読むのは基本です。それと各社HPのウェブも確実に見てください。出来ることは最低限するべきです。まぁ、当ブログを読んでいらっしゃる方には問題ないと思いますが。。。


せっかく財務諸表を目にしているのですから、一つ違った見方もしてみましょうか。


PERです。


いや、基本なんですが。


ちょっと違う見方もしてみましょうよ、ということで。


PER=株価÷一株当り利益


なんですが、


今日からは新たに、ポール・ソンキン氏が紹介している「真のPER」という概念も取り入れてください。
いや、別に新しい概念ではないですし、既に利用されている方も多いと思います。ここでは「真の」という言葉にも違和感を覚えるので「実質的PER」として記述します。

実質的PER= (時価総額 - 現金同等物 + 負債合計) / 当期純利益


ライブドア堀江氏のフジ抗争は、正直弊社から見れば「余計なことをしてくれた」感もありますが、一方で賛辞に値する行動でもあり、対個人投資家である私の部署としては『賢明なる投資家を育てる』という本懐に一致しているので前向きに評価しています。
そして、この騒動を契機として一気にメジャーになったM&Aという言葉から、今はキャッシュリッチ企業が注目されています。


もうお分かりですよね?


このような流れの中では実質的PERがモノを言ってきます。キャッシュを変数にしてますから。


それと、金利は今後上昇しますか?下降しますか?


上昇、、ですよね。金利が上昇すると負債抱えている企業の業績は上振れしますか下振れしますか?


下振れです。


金利に対しての現状を考慮すると、今は実質的PERが使えるわけです。負債を変数にしているから、金利上昇のリスクも一応結果に現れてきます。
皆さんも、一度自分のポジをこの実質的PERで再評価してみてください。


『騰がらないなぁ、と思っていたら、実は割高』というのはよくあることです。
私達が狙い、仕込んでいるのは様々な意味で割安銘柄です。


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決算たけなわ

2005年05月20日  投稿者 S.W : 23:06

schelz_teaser_80x80.jpg

こんばんは。S.Wです。
今日も日経は膠着状態となりました。ヘッジで先物が売られたことが上値を抑えた主要因のようです。本日も決算発表が多く、メンバの数が少ないシュルツ・ベルガーのスタッフは休日返上で分析をし、ブレストして評価や展望を決めることになります。読者の方にも、この週末は決算書とにらめっこという方も多いことでしょう。あまり無理をなさらず、月曜に疲れを残さない程度に頑張ってください。


以前も書きましたが、私達は決算書を評価用に項目を組み替えてから査定するので、少々時間がかかります。この週末は長そうです。。。

*****
個人的な注目銘柄の大日本インキは手堅く推移しています。テレパは先日の記述どおり34000越えで一旦調整に入っています。
ゼンテックは決算織込み済みで特に動かず、これからの成長に期待です。
勿論、弊社の総意として出しているレポートの銘柄も手堅く推移しています。


*****
ようやく、弊社のメソドロジーの基本をユーザー向けにわかりやすく説明する文書の製作に着手しました。時期が時期だけに時間がかかりそうですが、ご期待ください。
(販売対象は弊社サイトのメンバーの方のみとさせていただきます。)
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バランスシートの読み方

2005年05月17日  投稿者 S.W : 01:25

こんばんは。
今日は夜勤です。ダウ・ナスダック・先物・為替をぼんやり見てます。

全体の相場は低調ですが、弊社および個人的に見立てた銘柄は予想範囲内での上げ下げと言った感じでしょうか。


決算シーズンたけなわですが、皆さんは決算書をどのようにご覧になってますか?
CAN-SLIMに則って一株益の増加から見ていきますか?
オニールの提唱するCAN-SLIMは、多少の変更を加えれば今も大変有効なアプローチです。
それともバフェットロジーの視点で見ますか?


私達シュルツ・ベルガーは、決算書をそのまま見ません。
バランスシートにしても、そのまま見ません。
株式評価の為に、勘定科目の組み換えを実施していきます。
視点は、キャッシュフローなのですが、勿論CF書ではありません。
決算書の化粧を剥ぎ取り、投資判断を下すには素のままでは使いづらいのです。
正直、結構大変な作業で、日本企業向けの自動化を外部ベンダーさんにお願いしておりますが、そもそもの設計を理解できる人間が少なく、私の古巣であるA社出身の人間に手伝ってもらっています。
また、係数の設定にしても個人の判断が入るところも多く、悩ましいところです。
ボリンジャーバンドでもδの設定には経験が必要ですよね。
弊社では短期を中心とした考えではありませんが、中・長期でもそのような係数の設定にはある程度の経験を必要とし、安易に自動化できません。


これは弊社のアプローチの一つですので、残念ながらブログで公開はできませんが、無料メルマガでは『半蔵』のコーナー終了後に私『S.W』がちょっとだけ説明させていただこうかと考えています。『半蔵』のコーナー終了後の方が、読者諸兄におかれましても理解しやすいと考えましたので。
基本だけ簡単に解説させていただこうかと考えているのですが、それでも関数電卓をご準備いただいたくことになるかも知れません。こちらも悩ましいところです。


会員様には、レポートと同じような形式で、このアプローチ基礎部分のロジックを本サイトでお譲りしようかという話も出ています。
とは言え、日々の業務もありますので、期日はお約束できません。ごめんなさい。
追って会員様メールBoxの方にご連絡さしあげます。


『紺屋の白袴』とならぬよう、弊社の業務も日々コンサルタントの視点で見直していきますので、ご理解のほどをお願いいたします。

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投資にもっとも必要なものは?

2005年05月14日  投稿者 S.W : 22:55

こんばんは。S.Wです。
土曜日にも関わらずブログを更新している私は、仕事の虫なんでしょうか?
正直、皆様の暖かいご支援によるランキング上昇が嬉しくて、ついついブログが気になってしまいます。

先日、私の大学の同期であり、現在はコンサルティング会社を所有し、投資顧問会社の取締役も務めるKと久しぶりに食事をとりました。


Kは所謂個人投資家と言われる存在であったにも関わらず、デイ・トレードでなく数週間のスウィングから長期のポートフォリオを組むタイプです。力量を買われて投資顧問の役員となりました。某巨大掲示板で運用資産の一部の投資を公開していたこともあります。


勿論、守秘義務があるので個別具体的な話はしないですし、彼も聞いてこないのですが、『投資に最も必要なものは何か?』との問いに彼は意外にも『情熱』と答えたのが印象的でした。


曰く、『投資に必要なものは資金・情報・決断力だが、それらの源は情熱であり、オマエも俺も学生の時から必死で調査に明け暮れていたじゃないか』と。


『銘柄に惚れ込むのは危険じゃないの?』との問いにも、『銘柄を信じるのではなく、自分を信じるのだ。ただ、その自分は、頑固であってはならない。時に応じて柔軟に意思決定できる自分だ。それを支えるのは撤退の後にも勝利を掴もうとする情熱だ。』
と語りました。
彼のお蔭で、私も原点を見つめなおすことができました。

市場には情報が溢れています。つまらない情報に踊らされて失敗した経験はないでしょうか?
コンサルでも、投資業でも、基本は企業を見ることから始まります。
情熱を持って見るのです。

それが本質であると再確認した夜でした。
皆さんも、投資に向ける情熱をお持ちですか?


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お勧めのIRへの問い合わせ方

2005年05月11日  投稿者 S.W : 16:08

こんにちは。S.Wです。

企業を知るにはその企業に訪問し、社長その他の要職に質問するのが一番です。
どうしても決算書その他の資料を読んでいるだけでは見えてこないものがあります。

勿論、インタビューだけでなく会社全体を見回します。
製造業の場合は直接ラインを見に行きます。
特に在庫の積みあがり具合は要チェックですし、単純に在庫の量だけでなく、ボトルネック工程の前には必要な量があるかどうかも確認します。その他、動線に無駄がないかなども見ますね。
どうしてもコンサルタントの眼になってしまいます。
事務所ですと、壁にかかっているカレンダーに取引先のヒントが見えたりもします。


個人投資家の場合ですと、そのような調査に時間を割くのは非現実的でしょう。
しかし、最低限HPは確認しておくべきです。

そして、疑問点はドンドンIRに聞きましょう。投資先として検討しているのですから恥じる必要はありません。その際、可能なら電話でのお問い合わせをお勧めします。
メールですと、どうしても先方に『模範解答を考える時間』を与えてしまいます。
且つ、会話は証拠が残らないと思われているのか、ポロッと本音がこぼれたりします。
私達はばっちり録音してるんですけどね。


私達も時間がないときはメールでの問い合わせもしますが、基本は電話での調査です。
そして反復して電話します。企業が決算書に化粧を施している場合はザラにあります。
それを見抜くことも私達の力量なので、物怖じしないでドンドンかけます。
あまりにもしつこくかけると、そのうち担当者が露骨に不機嫌になってきたりします。


でも、ご心配には及びません。そのうち慣れますから。


*****
先日も告知させていただきましたが、無料メルマガを配信しております。
仲間の『半蔵』が熱く語っております。
彼のモチベーション維持の為にも、画面左上部より登録していただけると幸いです。

現在、私達シュルツ・ベルガーは5月レポートの販売を実施しております。
消費者独占型の事業で飛躍の可能性の高いものをレポートしています。
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消費者独占型の事業を探そう

2005年05月04日  投稿者 S.W : 20:46

こんばんは。S.Wです。
長らく幣組織のご会員になられている方は、去年のインボイスを覚えていらっしゃるでしょう。
消費者独占型事業の重要性には、その節にも述べましたが、ブログがリニューアルされたので再度述べておきます。
消費者独占型事業はよく『有料ブリッジモデル』といわれます。街に一つしかない有料の橋のように、入口(もしくは出口でも!)で料金をとる形態で、特に営業をかけなくても一度利権を確保すれば収入が入るというものです。
ご理解いただけるようにこの事業形態では株主資本利益率(ROE)が高くなりますね。追加投資が低くて済みますから。
某巨大掲示板に端を発して、個人投資家の間では『ちゃりんちゃりんモデル』とも言われているようです。

では、どのような事業が『有料ブリッジモデル』になるかというと、バフェットは以下4つの特性を挙げています。

①長期使用や保存が難しく、強いブランド力を持ち、販売業者が扱わざるを得ないような製品を作る事業
②他の企業が事業を続けていくために、持続的に使用せざるを得ないコミュニケーション関連事業
③企業や個人が日常的に使用し続けざるをえないサービスを提供する事業
④宝石・装飾品や家具などの分野で、事実上地域独占力を持っている小売事業


要は独占的な性格を持つ故、インフレなどで原価上昇圧力がかかってもそれを転嫁できる事業のことです。これはバフェットの理論であって、私達シュルツ・ベルガーの考え方とは若干異なりますが、『何が強い事業の特徴なのか』という基本はご理解いただけると思います。

GW中に銘柄選定を実施している方は、投資対象のビジネスが上記4項目に該当しているかを考えてみると更に良いと思います。

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買う前にすべき最低限の調査

 投稿者 S.W : 00:34

こんばんは。S.Wです。GW明けの銘柄選定は進んでいますか?

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割安株とは単純に低PERの銘柄ではなく、その銘柄が属するセクター全体の成長性を考慮し、その中での割安度を把握するのが常道であるという話は前回書きました。
単純に低PERの銘柄をスクリーニングしているだけでは、有望な製薬やIT系の企業は引っ掛らず、『万年割安株』と揶揄される銘柄を掴みかねません。

業界全体の平均PERと、購入/売却しようかと検討中のPERの比較こそを、その過去に遡って調べる必要があるのです。
勿論、それだけでは不十分で、過去数年にわたり一株あたりの利益が伸びている企業かどうかを見極める必要があります。基本ですね。
上記の条件に当てはまってさえいれば、勝てる確立は高い。
にも関わらず、その様な基本的な調査すらも怠って、敢えて割高の株に突っ込んでいく者が後を絶たないようです。何というか、勇ましいですね。勿論、残るは死屍累々の光景だけなんですが。

『相手が太っているかどうかを見るのに、わざわざ体重を量ってみる必要はない。』とはバフェットの師匠ともいえるベンジャミン・グレアムの言葉ですが、目を瞑って交際を申し込む人が多いということでしょうか?
まぁ、その様な方のお蔭で、賢明な投資家は逃げおおせたりしているわけですが。

当ブログを読んでいただいている方には、そのようなことはしていただきたくないものです。

問題はそこから先なのです。

『損をしなければいい』という考え方を捨てるのが次のステップです。

いち早く見直し買いが入って噴き上がるものを選ばなければなりません。
そのためにはどうすれば良いかは、時機を見て書いていく心算です。

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手前味噌ですが、私達はシュルツ・ベルガーは5月レポートの販売を実施しております。
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何を以て割安投資とするか?

2005年04月29日  投稿者 S.W : 16:44

先週、某社取締役の方と恵比寿のQ.E.D Clubで食事をした時のことです、その方とは経営コンサルティング業で弊社の顧客なわけですが、個人的に投資の相談も受けています。


曰く、『割安株といっても、年中割安な株もある。去年はテレパーク(3738)を手がけ、あまり儲かっていない。周囲を見ると複数の銘柄が2倍~3倍をつけているのに、勿体無いことをした。』


断っておくと、テレパークは悪い会社ではありません。ここのところ下げていますが、それは成長率の鈍化によるものと、IP電話台頭による携帯市場をとりまく先行き不透明感から売りこまれているのです。
しかし、電話番号のナンバーポータルが始まる際の電話買換え需要などを考えると、現時点では拾い所といった感じです。ただ、去年から持つかとなると、持たないですね。


不動産の中にも、年中割安PERで放置されている銘柄があります。
少し調べると、それらはマンションの企画・販売系だと気づく筈です。
つまり、その銘柄のPERは妥当だということです。


割安・割高という言葉は、業種別に細かく比較せねばならず、単純に数値を比べるものではありません。
それも同じセクターで比較して安心するのではなくて、どのような事業を営んでいるかで細分化して調査する必要があります。簡単なことですが、適当なスクリーニングツールではできないものが多く、ある程度時間をかける必要があります。

しかし、そうすればあなたの投資も一歩進んだものになる筈です。

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ファンダメンタルかテクニカルか?

2005年04月23日  投稿者 S.W : 22:21

株式投資戦略にはご存知のように様々な手法があります。
デイ・トレード、スウィング・トレードといった投資期間によって区別される手法や、買い方・売り方といったその時のポジションによって区別されるものもあります。
ファンダメンタルかテクニカルかという区別も、昔から議論されてきたことですね。

企業の財務状況や、その企業が位置するセグメントの展望などを踏まえて銘柄を選別するのがファンダメンタル投資であり、チャートの形や信用残を考慮して比較的短期な投資を実施するのがテクニカル投資です。
私達、シュルツ・ベルガーの投資スタイルは、財務・経営コンサルテーションのノウハウやデューデリジェンスの能力にあると自負しております。したがって、ファンダメンタルということになりましょうか?

ただ、私達はテクニカルを無視するわけではありません。
基本的に私達は『銘柄選別はファンダメンタル。売買タイミングはテクニカル。』というように使い分けています。
有望企業が成長過程にあっても、当然その過程には踊り場と言われる調整があるのが普通です。そのタイミングを逃さない為にも、両者の組合せの妙といったものが重要なのです。
一朝一夕に身に付くものではありませんが、市場を長く見ていると自然と身に付く感覚です。

『市場と長くつきあうこと』は、とても有効な株式投資上達の手段です。
先行き不透明だとクサらずに、相場を真正面から見据える勇気が必要なのです。


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