分轄後追いは得か?

2005年06月28日  投稿者 S.W : 17:08

分轄発表日 A:分轄発表翌日終値 権利取得日 B:権利取得日終値 コード 銘柄 分轄比 効力発生日 A:B 上昇比率
4月22日 424,000 8月25日 N/A 4763 クリーク・アンド・リバー社 1→5 10月20日 N/A
6月24日 1,000,000 7月25日 N/A 7836 アビックス 1→5 9月15日 N/A
5月20日 420,000 6月24日 437,500 2389 オプト 1→4 8月19日 4%
5月26日 259,000 6月24日 273,333 2392 セキュアードキャピタル 1→3 8月19日 6%
5月25日 538,000 6月24日 526,000 2440 ぐるなび 1→5 8月19日 -2%
5月18日 140,200 6月24日 136,400 3360 グリーンHS 1→5 8月19日 -3%
5月19日 102,000 6月24日 103,000 3723 日本ファルコム 1→5 8月19日 1%
4月26日 282,000 6月24日 266,000 4700 アクセス 1→5 8月22日 -6%
5月17日 159,800 6月24日 139,000 6784 プラネックスコミュニケーションズ 1→5 8月19日 -13%
5月27日 923 6月24日 1,033 6883 日本電産コパル電子 1→4 8月19日 12%
6月1日 93,000 6月24日 101,667 7641 フォー・ユー 1→3 8月19日 9%
5月20日 160 6月24日 163 9374 軽貨急配 1→5 8月19日 2%
5月26日 45,667 6月24日 94,000 9479 インプレス 1→3 8月22日 106%


こんにちは。
上表は、最近の1:2より大きい比率での分轄銘柄について、分轄発表翌日の終値と権利取得日の終値を比較したものです。
上図のように、意外と大きな上昇はなく、寧ろ下落しているものもありますね。
以前ですと、分轄発表後も数日高値をつけるのですが、最近は分轄発表の翌日には織り込まれ、事前に分轄を予測しない限り、分轄の旨みはなさそうです。

実はクリーク&リバーは弊社3月レポート銘柄(既に利益確定の為、公表)なのですが、分轄というより業績を見直されての買いであることが窺えますね。

分轄が発表されたからと言って、慌てて翌日に高値掴みせず、銘柄を研究してから投資するという基本を守った方がよさそうですね。


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注目銘柄フォロー(大日本インキ)

2005年06月27日  投稿者 S.W : 23:12

こんばんは。
レポート銘柄、4月分も利益確定できました。
ありがとうございます。


さて、注目銘柄の方ですが、大日本インキは先日もお伝えしたように様子見です。
売残が積みあがってきて、更にブレイクなのではという声も囁かれているようですが、(ザラ場は見てませんが)大きなプレイヤーも入ってきてるようですので、方向を見定めてからでもよいでしょう。
 
売残が多いといっても、数日の出来高でこなせる程度なら、あまり惑わされない方がいいです。

寧ろ、割安銘柄で上昇の機運はあるものの、既に買残が多くて敬遠されてきた銘柄の買残が減少し、均衡してきたタイミングを取るほうが効果的な場合が多いです。

さて、バーゼルの国際決済銀行の年次総会で、日銀の金融緩和政策が転機を迎えているという見方が強まりました。景気の本格的回復まで緩和策は継続するという基本姿勢が徐々に変わってきているようです。福井総裁の能動的な緩和策も限界が近づいてきたということは、前から指摘されている(札割れなど)ので、相場もある程度は織り込んではいるでしょうが、マイナス材料ではあります。
もう少し推移を見守りたいと思います。


逆に、次の日銀短観で、そう悲観的な数字が出てこないのではないと見越しているからではないかという気もしますが。。。

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オススメ図書紹介

2005年06月26日  投稿者 S.W : 15:42

こんにちは。

ちょっと前回はやるせない気持ちになってしまったので、今回は笑いながら読める図書を。

美人(ブス)投票入門
美人(ブス)投票入門
山本 一郎


山本一郎氏の著書から2冊目の紹介です。
過去の経歴等、今はいろいろ騒がれておりますが、氏の投資力に対する評価とは別の領域であることが多いので気にする必要はないでしょう。(当人は非常に腰の低い、人当たりのよい方ですよ。)


相変わらずイロモノ扱いされている図書ではありますが、『やってはいけない』投資を判りやすく、独特の調子で記述しています。当本が丸石自転車の『退場』の前に書かれていることから、丸石の件と照らし合わせてみると氏の記述が正鵠を射ていることを理解できると思います。
 
勿論、たまにはスリルを求めて超低位株に突っ込みたいこともあるでしょう。スリルと割り切っている人はそれでいいと思います。ただし、投資として捉えた場合、ブス銘柄に突っ込むことだけはやめましょう。


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明るくなった空を見ながら、思うこと

2005年06月25日  投稿者 S.W : 05:14

活発な比較考察の末、やっと、レポートが完成しました。
ちょっと今日は、今週ずっと私の脳裏にあったことを書きます。

*********
もう随分昔の話ですが、あるパーティーで出会った人の話です。
彼がいろいろと相場を語るので拝聴していましたが、どうも『相場は儲からない』と言いたいご様子。

そりゃ、儲からない人もいるでしょう。銘柄を分析し、テクニカルの視点からも調査し、狙い済ました銘柄が事故などの報道で売られる。。。。そんなこともあります。そんな時は、自信を持って損切りするだけです。
しかし、相場を否定すること、つまり資本市場を否定することは経済の発展を否定することでもあります。個人の経験で語れる枠ではないのです。

前置きが長くなりましたが、要は、どうして『失敗する時は、やり方がマズイのだろう』という発想に至らないのでしょうか?ということです。
特に要注意なのは、大手証券の営業と関係しているケースです。


彼らは、実に熱心です。お客様の利益の為ではなく、自分の営業成績の為に。たまーに、IPOの美味しい話を持ってきますが、結局は推奨銘柄を買えという話しかしない場合が殆どです。

出会った彼も営業マンの訪問を受けているようで、プロの人間と話をして決めているので問題ないと思っている様子。

私は黙って聞いていたのですが、もし貴方が彼と同じ立場にいたら、営業マンを投資のプロと信じる前に、一度『外務員試験』の問題を見てみることをお勧めします。
基本的事項とモラルの話が中心で、外務員だからと信じるに足る根拠とはなりえません。
『これだけで飯が喰えるなら、世の中なんて素晴らしいのでしょう!』と叫ぶと思います。
所詮、資格なので、当外務員の経験や人となりなどを入念にチェックして初めて投資のパートナーとして信じるに足ると考えるべきです。

彼は、売りつけられた銘柄(自己責任なので、『売りつけられた』という言葉はオカシイのですが)が不発に終わったので『担当を替えてきたのだが、それでも、、、』とまんざらではない様子で語っています。

違いますよ。。。

営業の人間は、(大手証券では)不正防止の為に一定の期間で配置換えを実施します。営業マンは配置換えが近づくと追い込みの為に味噌も糞も一緒に、売りつけようとするのです。そして営業の人間は輝かしい成績と共に新部署に異動し、新しい担当者が支店長と一緒に投資家に挨拶に行くのです。『成績が悪いので配置換えしました』と。

私は、そういう現場を何度も目撃しています。

営業の人間は『おべんちゃら』を使うので、ヨイショされた投資家はどうしても自分が偉い人間になったと考えがちです。こうなると、軌道修正は絶望的です。


もし、貴方も証券会社の営業マンを使っていて、私の言うことが嘘だと思うのなら、彼らの言うことを疑って聞いてみてください。
既に国内株を10銘柄以上持っているのに、国内株ファンドを勧めてきたり、すでに保有しているのと同種のファンドを勧めてきたらクロと思っていいです。

投資には『自己責任の原則』があります。これを理解していない方は資産の大小に関わらず投資の資格はありません。よって、残念ながら最終的に責められるのは投資家自身です。
『営業マンが勧めたから』ではなく、推奨の理由、ストーリィを完全に理解した上で判断を下してください。営業マンが判断を下すのではありません。どのような情報を提供できるかが、証券側の判断基準の主軸となるべきなのです。


私は、個人投資家から相談を持ちかけられ、その痛みきったポートフォリオを拝見すると、営業マンの良心の無さに怒りを憶えることも少なくありません。

勿論、中には優秀な方もいらっしゃるのですが、残念ながら、そうでない方も同じくらい多いのが現実です。


私がこんなことを書いたのは、今週も同じような状況に遭遇したからです。


とてもやるせない気持ちになりました。

注:IPO銘柄の斡旋は証券取引法で禁止されています。


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グリーン・ブラット研究ネタ

2005年06月23日  投稿者 S.W : 22:11

今日もまだまだ帰れそうにありません。
レポート銘柄の最終決定日が明日だからです。


レポート銘柄とは関係ありませんが、先日、グリーン・ブラット投資法をご紹介したと思います。
読まれた方は、素材として【3348】ジー・トレーディングを挙げておきます。


バス事業の分割を発表しましたね。
分割銘柄の研究としてタイムリーではありますが、1:5の分割をしたばかりなので、そこだけ注意してください。どこまで情報が公表されているか確認していないのですが、企業分轄の読み方を覚えると高確率で読めるようになるので、この機会に練習してみてください。

分轄銘柄投資法は、時期を見て会員様向け無料資料に纏めたいと思います。
それでは今日は(今日も)このへんで。


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サービス価格引下げ検討開始のお知らせ

 投稿者 S.W : 03:28

こんばんは。
レポート作成会議の為、こんな時間になってしまいました。。。
明日は午後出勤に変更しました。・・・今日は簡単に。


実は、会員様のご理解も得られているようなので、レポート価格の見直しをかけています。
最速で、来月分から変更(引き下げ)になると思います。
株価にインパクトを与えない程度に会員様枠を増やし(といっても、もともとの人数が少ないですが)、価格を引き下げることを検討しています。

えーと、今日はこれだけです。
ごめんなさい。
では。

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注目銘柄:大日本インキ(4631)について

2005年06月21日  投稿者 S.W : 08:59

おはようございます。
(以下の内容は既に会員様にメールした内容の再掲です。)


大日本インキについては、6月7日にブログで以下のような記述をしました。
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■大日本インキ(4631)  5/8ブログ記述

282→312: 現在注意必要。かつての天井の310ラインが今度は底値のサポートとなっており、更に25日線とまじわるところですね。業績から見て反発の可能性が高く、以前触れたように、実は割安な株です。ところが気付かない方もいるようなので、売りが出てうっかり310割ったら一旦利益確定でいいでしょう。
反発の可能性が高いので、反発を確認すると買足しで良いと思います。

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その後の展開は310ラインできっちり反騰しました。
リストラの状況から見てHoldしたいところですが、本日(注:6月13日)に以下のようなニュースが流れており、350円を以て流れに掉さされる可能性があります。

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大日本インキ化学工業(4631)の株価は、足下、300円台前半で調整している。
 モルガンスタンレー証券の6月13日付けレポートによると、同社株価の動向のポイントとなるのは、欧米のリストラ正式発表と新製品であるTFT液晶の販売開始であるが、現段階ではともにタイミングが遅れるリスクがあるとのこと。しかしながら、会社側が05年度までにリストラを完了させるとしていることや、06年度には特別損失が大幅に減少することを踏まえ、証券側業績予想を修正したと報告。この修正  で06年度EPS予想を25.24円→32.82円に引き上げたことに伴い、目標株価を275円→350円(PER10.7倍相当)に引上げ、投資判断を「Equal-weight」(中立/3段階)継続としている。
 なお、ドイツ証券は5月12日付けレポートで、決算発表後の説明会を受け、欧米におけるリストラクチャリングに関し、マネジメントの強い意志を確認できたとして、レーティングを「Hold」(中立/3段階)→「Buy」(最上位)へ引き上げてると報告している。
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この証券会社による意見の違いや思惑は別途メールしますが、350円辺りで戸惑うようなことがあれば、短期は勿論、中期の方も一旦引き上げても良いと思います。長期の方は引き続き放置で良いと思います。

あくまでもこれは所感であって、投資は自己責任でお願い致します。


***
今日は350を試す展開なので、時間のある方は注意してみてください。
MとDの思惑が見れて面白いと思いますよ。


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『格付速報』を参照する際の注意

2005年06月20日  投稿者 S.W : 17:10

こんにちは。
先日の『格付速報』を推薦したことについて、今日、お客さんからご質問をいただきまして、「例えば『構造計画研究所』のように評判と表記から受ける印象が異なる」という点をご指摘いただきました。


先日の推薦文の時の私の言葉が足りず誤解を与えてしまったようですが、コメント等も機械によるスクリーニングの組み合わせで自動生成されています。
ということは、個別の事情というモノを斟酌していない訳でして、例えば下期に売上げが偏重するタイプ(『2303:ドーン』とかもそうですが)などで、決算期がズレるものは正しく表記されないと考えるべきでしょう。
ただ、だからといって『格付速報』に意味がないと考えるわけではありません。
ある一時点を捉えて企業を恣意を交えずに評価しようとする姿勢は意義があることだと考えています。


皆さんも、『格付速報』を見る際は上記の点をご留意くださいね。
(個人的には若林史江さんが広告に出ている点が納得いきませんが。。。)

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オススメ図書紹介(と、大阪の愉快な仕手組織)

2005年06月19日  投稿者 S.W : 23:16

こんばんは。
この週末は、仕手戦でも活躍する某組織の人々が大阪から上京してきたので、文字通り全日空ホテルに缶詰で情報交換です。


勿論、私はじめシュルツ・ベルガーのメンバーと彼らの投資スタイルは異なるのですが、それが逆に情報交換し易い状況になっています。(勿論、今までコンサルテーションした企業の秘密は厳守です。そういうことは、結局漏れ伝わってしまうものですから。)


なかでもH氏とは昔からの馴染みもあり、部屋に押しかけてきて朝まで激論です。
相場を張るに当って、情熱は大事ですからね。
頭がさがります。

ANA_hotel.jpg

(もう朝なんですけど。。。)
 
 


さて、週末にお届けしている『オススメ図書紹介』ですが、『格付速報』です。
私共のお客様として新興企業の規模が多いので、『新興市場版』を掲載します。

一般個人投資家にとっては、まだ『四季報では飽き足らない方向け』の図書ではあり、歴史も浅いのですが、前号よりは格段に進化しています。
どうしても広い企業をターゲットにしているので、調査が甘かったり、書籍ゆえ情報の古さは否めませんが、巻末にあるとおりOX体系の指標を使用しているので、当体系での評価を理解するという意味で、アクティブな投資家は巻末の付録の方を研究されたほうが良いと思います。

このペースで改良を続け、もっと『日本証券新聞社』さんの意見が出てくることを期待します。
今後が楽しみな本です。

格付速報 新興市場版 (2005年下半期号)
格付速報 新興市場版 (2005年下半期号)
日本証券新聞社


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四季報相場

2005年06月16日  投稿者 S.W : 17:20

こんばんは。
本日は四季報発売日の為、地力のある企業が当面は見直されるでしょう。所謂『四季報相場』というものです。春号と比較して予想が上振れしているものを拾っていくのは、良い手です。


会社四季報 2005年3集夏号 [雑誌]
会社四季報 2005年3集夏号 [雑誌]

注目銘柄のゼンテック・テクノロジー・ジャパン(4296)の今日の上昇は四季報の記事が影響とみられます。移動体向けデジタルテレビ受信機に対し韓国メーカーに資本参加している話は、会員様ならご存知ですよね。


最初に書いたように、基本的にば好業績・話題性のある企業が物色される傾向が一段と加速する動きです。外国人も日本の割安度を見直す動きなので、好業績を確認して徐々に戻ってくるでしょう。当初の戻り予想より若干遅れ気味ですが、その分、業績を確認するニュースには過敏に反応してくれるでしょう。


7月あたりから、今期業績見通しの上方・下方修正が散見されることになるでしょう。発表のあるなしに関わらず、真の意味で割安なものを着実に拾っていきましょうね。

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ゴルフな日

2005年06月14日  投稿者 S.W : 20:45

こんばんは。
今日は平日なんですが、法人担当時代のお客さんである大阪の某企業社長とゴルフでした。
私にとってゴルフは30ドルでやる庶民のスポーツで、実は上手くもないし特別好きでもないのですが、お客さんとは長いつきあいなので喜んで参加させていただくことにしました。


きっかけは財務コンサルティングだったのですが、何とか経営も持ち直し、相場の方も『安心して所有できる』銘柄でポートフォリオを組んでいるので、平日でもノンビリできるわけです。
デイ・トレーダーには出来ない、一つの投資スタイルの完成形があると思います。
(私はデイ・トレードを否定しませんが。)

pic_0072.jpg

(お客さん。70後半だがコース取りも銘柄選択も見事の一言。)


私は、チョコレートを手にして意気揚々だったのですが(お客さん相手でも手を抜かない)、お客さんもさるもので、携帯を取り出し株価をチェックして
『S.W君、最後に勧めてくれたヤツ、今日はちょっと下がってるじゃないかい?』
と笑顔で嫌味を言われてしまいました。


毎日あがる株があればなぁ。。。


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トレーニング資料『M&A基礎』無料配布のお知らせ

2005年06月13日  投稿者 S.W : 23:24

こんばんは。

今日は既会員様にとって嬉しいお知らせです。

弊社が法人向けセミナーにてプレゼンテーションした資料の基礎的な部分を、守秘義務を遵守した範囲で(且つ、先方の了解済みで)個人投資家へのトレーニング用に改訂した『M&A基礎#01』・『M&A基礎#02』(#01:17頁/#02:12頁)を無料で配布できるようになりました。


日本公式サイトからログインしていただき、『投資法ダウンロード』メニューよりダウンロードしてください。


SB_Methodology_MA01.bmp


基礎的な部分とは言え、プロがどのような視点で企業を捉えているかを参考にしていただければ幸いです。
若干、元にした資料が古いですが、本質は何も変わっていません。そして、意外なほどにM&Aの意思決定というものはシンプルだということに気付かれると思います。(勿論、定着は難しいですが。)


『投資家と共に成長していく』この姿勢が、私が当社に働いている動機付けになっています。メンバー数を制限させていただいてるからこそ可能なサービスだと自負しております。

会員様は是非、一読してくださいね。

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オススメ図書紹介

2005年06月11日  投稿者 S.W : 13:49

こんにちは。


今週のオススメ図書紹介です。
今日は気楽に読める一冊を。


ニッポン経営者列伝 嗚呼、香ばしき人々
ニッポン経営者列伝 嗚呼、香ばしき人々
山本 一郎


個人投資家であり、経営者ウォッチャーである山本氏の本です。
本人のキャラにより何かとイロモノ扱いされていますが、洞察力や企業を見抜く目利きの力は相当なものです。
とかく、株式投資にいたっては企業の業績ばかりに目が行ってしまいます。勿論、業績も重要なのですが、『売買することより所有することに重点を置く』投資法にとっては、足元の業績よりも今後の発展可能性が問題であり、その一要素として経営者の理解というものも必要になってきます。


勿論、経営者がダメでも番頭格の人間が確りしていれば問題ないのですが、この本ではキャラのたっている経営者を紹介しています。
文体に癖がありますが、普段なじみのない経営者という存在に興味を持たせる、隠れた良書であると思います。


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『投資対象として見た企業財務戦略』配布開始

2005年06月10日  投稿者 S.W : 00:01

こんばんは。
私達シュルツ・ベルガーの公式サイトの方に投資教育の一環として『投資対象として見た企業財務戦略』のダウンロード機能をつけました。
会員の方のみご覧いただけます。よろしくお願い致します。


これは以前のクライアント先で教育用資料として作成したものを、クライアントの許可を得て抜粋したものです。今後もこのような資料を追加する予定です。


いくらプロのアドバイザーが付いていたとしても、結局、投資は『自己責任』の世界です。勉強は続けていきましょうね。貴方も、私も。


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注目銘柄フォロー

2005年06月07日  投稿者 S.W : 22:37

こんばんは。
社で更新する時間が無くて、自宅で更新することが多くなりました。S.Wです。
シュルツ・ベルガーというより、S.Wの個人的な意見として当ブログでご紹介させていただいている注目銘柄(推奨銘柄ではありません)ですが、その後のフォローをしておきますね。


よく、他のサイトを見ると、期間中の最高値と比較しているところが多いようですが、買い時より売り時の方が遥かに難しいのが株式ですから、ホールドが良いと思った銘柄に関しては、私達の報告は終値ベースで報告しています。

という訳で、ここでもブログ記述時と本日の終値で比較しますね。
ただし、テレパークは短期回転派には一度340000での利益確定推奨を記述しています。

■テレパーク(3738) 5/6ブログ記述

短期:319000→340000: 340000をつける前に、ブログで340000売り推奨
長期:319000→327000: まだホールドで良いと思います。インカムゲインもありますし。

■ゼンテック(4296)  5/18ブログ記述

260000→283000: 要監視。短期は一度利益確定でもいいでしょう。31万の天井が厚そうです。
長期派はホールドで。

■大日本インキ(4631)  5/8ブログ記述

282→312: 現在注意必要。かつての天井の310ラインが今度は底値のサポートとなっており、更に25日線とまじわるところですね。業績から見て反発の可能性が高く、以前触れたように、実は割安な株です。ところが気付かない方もいるようなので、売りが出てうっかり310割ったら一旦利益確定でいいでしょう。
反発の可能性が高いので、反発を確認すると買足しで良いと思います。

えぇーっと、以上ですね。私がブログで触れた銘柄は。


少ないですか?


少ないですね。3つですもんね。
あ、あと注目銘柄としてではなく、ケーススタディとして『構造計画研究所』もありましたね。こちらも上昇していますが、まぁ、500万もあればS高になりかねない銘柄なので対象外ということで。


もっとここで紹介したいなという気持ちもあります。
でも本当に自信のある銘柄はレポート候補に上げてしまうので、ここでご紹介できないのですよ。ごめんなさい。
また、弊社がコンサルティングを実施しているクライアントもご紹介できないです。当然ですが。
(そして、『オマエの予想がうっかり曲がると、我々の信用に傷がつく』という先輩の声もあります。まぁ、おおらかな会社なので、大目に見てもらっていますが。)


え?
『そんなこと言わずにプロならもっと短期でガツンと上がる銘柄をガンガン紹介しろ』ですって??


いや、、、、

仕手株がしたい方はこのサイトは不向きだと思いますよ。
(キッパリ)


まぁ、『こんな情報が飛んでます』みたいなこともメールで会員様にはお伝えしていますが、我々は一切推奨しないですね。スリルを楽しみたい方や、エンターテイメントとして見物する分にはいいと思いますが。
それよりも『何故、この銘柄に至ったか?』のプロセスを重視していただきたいです。僭越ですが、日本の個人投資家はハイレベルとは言えません。(デイトレーダー除く)


個人サービス部の目的は投資家の啓蒙にあり、銘柄推奨ではないと私は思っています。


とはいえ、許される範囲で注目銘柄も報告していきます。
月一つ位でしょうか。


賛同していただける方は、これからもよろしくお願い致します。

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次世代DVD規格統一交渉決裂にみる独禁法の影響(2)

 投稿者 S.W : 01:18

ご存知のように、ソニー・松下連合の推すブルーレイと東芝の推すHDDVDとの規格統一の試みは破談に終わりました。東芝側はブルーレイへの歩留情報などの製造技術への不安と独占禁止法に対する警戒から、ソニー・松下としては破格の妥協案を受け容れることはできませんでした。


今回は、独占禁止法改正について概観しておきましょう。


4月20日に独占禁止法が28年振りに改正されました。改正により公正取引委員会の権限が強化されたと考えてよいでしょう。改正点は主に以下の点です。


①課徴金引き上げ
②犯則調査権限
③審判手続き等の見直し
④課徴金減免


①は純粋にペナルティを強化するものであり、②は今までの任意調査に加え、裁判所の令状にもとづき強制捜査を実施する権限を有することです。
③は今まで数年を要する場合があった手続きを迅速化する方法を提供するもので、大幅な権限強化となっています。
④が特殊で、これは公正取引委員会の立ち入り前に自己申告をしてきた最初の人は100%免除、2番目は50%、3番目は30%の減免と言われる仕組みで、不正取引を明るみにする仕組みです。
ユニークではありますが、このようなリーニエンシープログラムは海外では広く受けいられている制度です。


ただし、これらの導入には経団連をはじめ強い反発が示されており、今後2年以内に見直しが施され、一応の確定に向かうようです。


公正取引委員会としては実績をあげるためにも更に調査を強化すると見られており、今回の規格統一の試みを東芝側が拒んだのは、数字等によって裏付けられた確固たる根拠なくして規格を統一すれば、企業間での自由競争の原理に反すると目されるのを恐れてのことでしょう。


しかし、二つの規格が存在していては消費者も困ります。
これは消費者保護の原則に立つ公正取引委員会の立場に反します。
まして、国内で規格を統一しても海外での競争に晒されることに変わりはなく、安易に競争放棄と見なすこともできないと思います。
取引委員会のエゴの為に、日本が当領域において出遅れることになってはその損失は計り知れません。


勿論、こういった権限強化は海外投資家にとっては、日本は公正なルールで商業活動を行っていることを印象付けるといったプラスの要素もあります。


取引の正常化と、取引委員会の暴走がないことを期待しています。

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オススメ図書紹介

2005年06月04日  投稿者 S.W : 17:07

こんにちは。
今日は久しぶりにのんびりしています。


今週もオススメ図書紹介です。
グリーンブラット投資法 - M&A、企業分割、倒産、リストラは宝の山
グリーンブラット投資法 - M&A、企業分割、倒産、リストラは宝の山
ジョエル・グリーンブラット, 奥脇 省三


ジョエル・グリーンブラットは企業分割やM&Aによって発生する企業価値評価の歪みを衝いて投資する方法で、中級者向けの投資法といえます。少なくとも自分で財務諸表を読み込む能力が必要です。ただし、発想そのものは難解なものではありません。インサイダー(経営者・大株主)が得するカラクリを見極め、逆張り的手法で投資するのです。
ここでいう逆張りとは、人の逆を常に行くのではなく、大勢と自分の判断が分かれた時に自分の判断に従う人のことをいいます。


この図書を勧める理由は、詳細なケーススタディとグリーンブラットのユーモアによって読者に判り易く解説している点です。私はポートフォリオ全てを彼の投資法銘柄で埋めるべきではないと思いますが、5銘柄の内1つくらいは、スパイスとして彼のアプローチを試されるのも一興かと思います。

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次世代DVD規格統一交渉決裂にみる独禁法の影響(1)

2005年06月03日  投稿者 S.W : 22:07

こんばんは。
昨日はかつてのクライアント企業の取締役との会食があった為、更新できませんでした。ごめんなさい。
お客様から『ブログ、読んでるよ』と言われると顔から火が出るおもいです。
お客様とは、次世代DVD市場の話をしていたのですが、当然、先日の規格統一交渉の話も出たので、概略を書きます。


先月の15日に東芝(HDD DVD)とソニー・松下(ブルーレイ)との規格統一交渉が決裂しました。
技術的には記録層の深さが浅いブルーレイ(0・1ミリ)がHDD DVD(0.6ミリ)を再生・録画容量共に上回るため、優れた技術といえます。
ブルーレイの再生・録画容量はともに25ギガバイトであるのに対してHDDDVDは15ギガバイトです。
今後のハイビジョンの録画には大容量技術は不可避であったのですが、東芝側は技術的な歩留まりに拘っていました。


しかし、これは説得力にかける意見です。
確かに、利幅の少ないメーカー、それも高付加価値のメーカーともなると、歩留まりの僅かな差が利益に直接影響を与えます。
正直な話、いくらコンサルティングファームがサプライ・チェーンの構築に躍起になっても、歩留まり改善のメリットに較べると霞んでしまいます。

しかし東芝、特に当該事業部がアップルのI pod(初代)に提供した1.8インチのHDD歩留まりは当初劣悪で、試作段階では一桁のものもありました。
これは、どのメーカーでも同じようなものであると思います。
サンプルロット・初期ロットの値が低いことなど当然の話なのです。
東芝は歩留まり情報を盾にとって統一規格を今回は見合わせました。条件としては相当の好条件をソニー・松下連合から提示されたにも関わらずです。

もし、これが事実なら技術屋の意見で決定されたことになります。勿論、技術が大事なのは否定しませんが、もっと営業戦略等を踏まえた視点で検討すべきだと思います。
幸い、東芝側は必要に応じて統一交渉に臨む姿勢を見せています。統一するなら早い段階の方が消費者に迷惑をかけることなく、企業イメージも傷つかないですみます。

東芝側が真に拘ったのは、もう一つの理由である独占禁止法だと思います。
これについては次回書きますね。

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業種別アナリスト推奨利用時の注意

2005年06月01日  投稿者 S.W : 22:57

こんばんは。
先日、あるアナリスト説明会でU証券のあるアナリストと出会いました。
彼とは大学の同期であり、私が産学協同事業の講演等の関係で母校の事情に明るいことから、いろいろと思い出話をしました。


彼が所属する会社は日本でもかなりの勢力を誇っており、彼自身、日経のアナリストランキングに載るほどの男です。
しかし、大企業の弊害と言いましょうか、産業別にアナリストを分担している(たまに配置換えを実施する)為、どうしても当該産業以外の業種の話に入っていけません。
彼らは法人相手ですから、ポートフォリオを組む際、彼の担当業種がどのくらいの割合で組まれるかは予め決定されています。彼は、その中でベストと思われるものを選択するわけです。ですから、相場全体においてどの銘柄が有望かということとは、直接関係ありません。


先日のエントリで申し上げたとおり、資産規模が億に満たない方のポートフォリオは5銘柄くらいで十分だと思っています。200万くらいでしたら、1銘柄でいいのではないでしょうか。
成長業種から選択していくわけですので、当然全ての業種を選択する必要はありません。
彼もたまに新聞・雑誌でコメントを書きますが、彼の言及しているのは担当業種内での話ですので、そういった記事を見て個人投資家が買いに走るのは早計です。


オニールも各業種のトップレベル専門家30人による『オールスター』チームを抱えるよりも、5人のゼネラリストを抱えたいと言っています。


個人投資家の方は、ゼネラリストの投資アドバイザを選択するべきだと思います。

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