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PER再考

2005年05月24日 投稿者 S.W : 2005年05月24日 02:20

こんばんは。
本日も弊社の注目銘柄・レポート銘柄ともに堅調で嬉しい限りです。中・長期で取るスタイルなので、一喜一憂しても仕方ないといっても、やはり下がると面白くないですからね。
一方で、残念ながら、当ブログのランキングは頭打ちです。プロとして恥ずかしい限りです。いや、別に目立ちたいわけではないのですが、昔から比較されると燃える性分なので。。。


すいません。前振りが長すぎました。


さて、今はみなさんも決算発表シーズンということもあり財務諸表を見ている方も多いのではないでしょうか?
というより、プロに頼らない限り自分で読むのは基本です。それと各社HPのウェブも確実に見てください。出来ることは最低限するべきです。まぁ、当ブログを読んでいらっしゃる方には問題ないと思いますが。。。


せっかく財務諸表を目にしているのですから、一つ違った見方もしてみましょうか。


PERです。


いや、基本なんですが。


ちょっと違う見方もしてみましょうよ、ということで。


PER=株価÷一株当り利益


なんですが、


今日からは新たに、ポール・ソンキン氏が紹介している「真のPER」という概念も取り入れてください。
いや、別に新しい概念ではないですし、既に利用されている方も多いと思います。ここでは「真の」という言葉にも違和感を覚えるので「実質的PER」として記述します。

実質的PER= (時価総額 - 現金同等物 + 負債合計) / 当期純利益


ライブドア堀江氏のフジ抗争は、正直弊社から見れば「余計なことをしてくれた」感もありますが、一方で賛辞に値する行動でもあり、対個人投資家である私の部署としては『賢明なる投資家を育てる』という本懐に一致しているので前向きに評価しています。
そして、この騒動を契機として一気にメジャーになったM&Aという言葉から、今はキャッシュリッチ企業が注目されています。


もうお分かりですよね?


このような流れの中では実質的PERがモノを言ってきます。キャッシュを変数にしてますから。


それと、金利は今後上昇しますか?下降しますか?


上昇、、ですよね。金利が上昇すると負債抱えている企業の業績は上振れしますか下振れしますか?


下振れです。


金利に対しての現状を考慮すると、今は実質的PERが使えるわけです。負債を変数にしているから、金利上昇のリスクも一応結果に現れてきます。
皆さんも、一度自分のポジをこの実質的PERで再評価してみてください。


『騰がらないなぁ、と思っていたら、実は割高』というのはよくあることです。
私達が狙い、仕込んでいるのは様々な意味で割安銘柄です。


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