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日米はギリシヤへの道を歩まない

2011年05月08日 投稿者 半蔵 : 2011年05月08日 16:45

株式投資 シュルツ・ベルガーゴールデンウィーク前の4/22の日経(電子版)で『日米はギリシヤへの道を歩むのか』という記事が掲載されていたのをご覧になった方も多いと思う。
内容は、格付会社の日米国債の見通し引き下げ(見込み)を受け、ピグザラスの脅威について記載したものである。
ピグザラスというのは、ハーバード大学教授ニーアル・ファーガソン氏の造語であり、欧州の財政状況が劣悪なポルトガル・アイルランド・ギリシャ・スペインを差す『PIGS』に玩具小売チェーンのトイザラス(Toys "R" US(※))の由来である"Toys are us"のネーミングをかけたものである。

※Rは左右反転。これは子供にRを反転させる間違いが多いことにかけている。

私たちの見解としては、『日米はPIGSの途を歩まない』である。
ファーガソン氏は金融史の教授である為、共通通貨に対して明るくないかもしれないが、ユーロ圏にあって独自の金融政策を施行できないPIGS(私たちは、これにイタリアを含めPIIGSと呼んでいる)が、日米と同じ途をとると考えることに無理がある。

ユーロは単一通貨である為、ユーロ(と言うよりドイツ)の信用力により通貨価値はPIIGSにとって高止まりとなる。これにより韓国のように圧倒的なウォン安を背景とした貿易黒字に基礎を置く経済危機脱出というシナリオが描けない。
その他にも、国際発行の国内消化率、調達財源の使途など、PIIGSと日米間の差異を論じるのには、枚挙に暇がない。

この辺りは、今月の会員様向けレポートで詳説する。

現在は、ギリシャに始まった経済危機が順々に伝播していき、ユーロという共通通貨が寧ろ足枷となっている状態である。
ファーガソン氏に限らず、日本のマスコミもその辺りの差異をいいかげんに認識してもらいたいものである。

 

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