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NT倍率について

2006年10月13日 投稿者 S.W : 2006年10月13日 17:05

株式投資 シュルツ・ベルガーここ最近、NT倍率をよく聞くようになりました。

NT倍率というのは、ご存知のように
NT倍率=日経平均÷TOPIX
という式で算出されます。
昔からある指標です。

昨今のように国際優良株のみが買い進まれる場合では、日経平均銘柄の上昇が顕著で、NT倍率が上昇します。

特に先週はNT倍率10.10倍超えが話題になっていました。
NT倍率が10.10倍を超えたというのは勿論事実です。
そして物色対象が国債優良株から周辺に広がることを期待し、短期的に乖離が縮小されるという見通しには説得力があります。

ただ気になったのは、『10倍』という言葉が独り歩きして、あたかも10倍が妥当な水準であるというような前提に立った質問や言説をよく見うけることです。
今回も、『いずれ10倍に戻るだろう』という声を聞きました。

この指標の利用法としては短期的な乖離の変動に注目すべきであって、『10倍』に特に意味はありません。算出の方法のみでなく、日経平均に採用される銘柄は所謂大企業ですので、海外拠点の事情・為替・税制などの面で他の企業と一線を画す場合があります。
また、日経平均銘柄の組入れ銘柄変更前後は乖離が大きくなる場合があります。歴史的な大規模入替えのあった前日に当る2000年4月21日の変動は-0.46という大きなものでした。直前はNT倍率12を超えていました。以後、緩やかにNT倍率は低下の傾向を辿り、直近では2005年11月8日には9.37となっています。
その後、急速に折り返し、最近になって久しぶりに節目の10倍を超えてきたという事に過ぎません。
(10月13日引け後NT倍率:10.157)

10倍付近でこれらの指数が折り返すという根拠がない以上、過度にNT倍率10倍に拘る必要は、全く無いと考えています。

 

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