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『ソフトバンク(9984)』株式分割による株価上昇と美人投票

2005年12月28日 投稿者 K : 2005年12月28日 09:32



推奨銘柄 注目銘柄 投資顧問前回、ブログにて『株式投資は美人投票である』
というケインズの言葉を紹介しました。

■美人投票とは?

株式投資を美人コンテストに見立てたケインズ(1883-1946 イギリス 「雇用、利子および貨幣の一般理論」)の有名な言葉です。

これは、美人コンテストで、美人コンテストの優勝者に投票した人に抽選でプレゼントをあげるといった、投票者に何らかの利益が与えられるといった一定の条件をつけた場合、投票者は、自分の好みで投票を決めるよりも、投票者の多数が選びそうな人に投票するといった意味になります。

これを株式投資に置き換えると、
『この企業は四季報で大幅に上方修正が出たから、大量の買いが入るだろう』、『いいニュースがでた。これで、この株は大量の買いが入るだろう』
といった予想から自分もその他大勢に同調して、株を売買することを指します。(そんなに真面目に書くことでもないですね 笑)

株式市場においての株価形成プロセスは、需要と供給で決定されますから、個人がいいと思っても、市場(=多くの投資家)が割安で、今後の株価上昇が見込め、買いであるという判断が入らなければ、株価は上昇しません。
ですから、一義的には、『株式投資は美人投票である』というのも、株価推移について言い表している言葉と思います。

 

■『美人投票』に則った株式投資は正しいのか?

但し、その場合、その市場の流れに乗る必要があるのでしょうか?

私はそうは思いません。なぜかというと、それは風評に従い、投資をしているだけなのです。もちろん、短期的には成功するかもしれませんが、長期的な目で見ると、中身がないかもしれない美人を評価しているのですから、その分のリスクがともないます。

美人投票による投資は、『中身』=『企業価値による判断』が全く欠如しているのです。

 

■企業価値に対して投資するということ

やはり、中長期の株式投資を考えた場合、市場がその時点で評価しなくても、『いい企業は、いい企業』(=素晴らしいビジネスモデルをもってる企業は、今後株価上昇が見込める企業)なのです。

私たちは、企業価値という視点をまずもって、それに対して、株式投資をすべきなのです。

 

■ソフトバンクの株価

それでは、視点を代えて、最近のソフトバンクの株価を見てみると、2ヶ月で2倍に伸びていますね。

株式分割、直近利益の回復によるものと思われますが、それでは今の株価が妥当なのでしょうか。規模の観点から見ても、成長性を継続できる企業かを考えても、今の株価では疑問符が付きます。
(企業価値のない企業といっている訳ではありません。)

現在は、株価上昇が株価上昇を呼ぶ展開になってきてしまっています。今の株価では、本当に美人で才女な会社なのかは疑問ですね。
2ヶ月で2倍以上の価値になったのでしょうか?以前の50%も割安だったのでしょうか?少なくとも今の株価は割安とは言えません。

確かに、株式投資は美人投票の側面がありますが、堅実な株式投資を目指す方は美人投票にのる投資ではなく、その企業の本質を見抜く力を身に付けたいものです。 ソフトバンクは、本物の美人なのか、そうではないのか、今後のソフトバンクの株価に注目です。

 

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 http://schelz-berger.co.jp/

 


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