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レックスHD【2688】がMBOを発表

2006年11月11日 投稿者 S.W : 2006年11月11日 16:20

check.jpgこん にちは。
今号の株式戦略レポートの最終選定に追われております。

レックスHD【2688】が10日にMBOを発表しました。MBOはマネジメント・バイアウトというM&Aの一種で、会社の経営陣が自社の株式を取得してオーナー経営者として再出発する形態となることを言います。

まぁ、『IPOの反対』と考えれば、大方あっています。

今後ともMBO案件は増えてくると思います。
企業評価という意味では弊社法人部門の腕の見せ場ともなるでしょう。
また、個人投資家にとっても、MBOに際しての買い付けにより株価も上昇し、非公開化となれば市場全体の需給も良くなるわけで、一般的には歓迎したいところです。

今回も、過去1ヶ月の株価平均に14%の『プレミアム』を乗せた23万円というTOB価格が発表されています。

しかし、このTOB価格には甚だ疑問です。
レックスHD【2688】は年初の50万円強の株価からジリジリと値を下げ、8月の中間決算発表とともに一時は15万円を切るまで急激に下げています。ここまで下げると、ファンダメンタルから見て魅力のある水準なので、弊社でも監視をしておりました。
その後、現在では20万円代を回復しております。

このようなチャート形状を実現しておきながら、『過去1ヶ月の株価平均に14%のプレミアム』というのは、既存株主にあまりにも酷だと言わねばなりません。

MBOの大儀は、株価に振り回される近視眼的な経営を避け、長期・少数の株主による安定した持続的な成長を目指すことです。
当水準では2004年の4月以降投資してきた殆どの株主にも報われないTOB価格であり、矛盾していると言えるでしょう。

業績面でも、急速な多角化には効果が出るまでにタイムラグがあるのが通常です。成城石井など好調をキープしている企業を抱えて、中間決算で膿みだしした株価を基にTOB算出というのは正直、中長期ホルダーの存在をないがしろにしていると言われても仕方のないことではないでしょうか。

この『1ヶ月』という短期の評価期間について、非常に疑問です。

また、週末の最後の急騰も情報漏れを疑ってしまいます。
個人的には非常に納得のいかないMBOです。

先述のように、MBOには今後も期待するところ大なのですが、このような手法が罷り通ることが一般化してしまうと、日本市場の信頼を大きく失墜させることになりかねません。

弊社は現在レックスHD【2688】の株式評価に関しては中立であり、個人的にも関係ないのですが、既存株主のことを考えると非常に気の毒に感じます。
 

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