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テクニカルはどれほど必要か?

2005年04月25日 投稿者 S.W : 2005年04月25日 18:46

Bull_and_bear.jpg

こんばんは。
先週の下げで、この週末には相場関係の人たちは各所で会議など開いていました。下げてから開いても遅いと思うのですが、呼ばれたので私も参加していました。

日経10800までの調整を主張していた時は、『それは調整しすぎ』と言われましたが、日経12000トライ失敗への失望感(これは相場を張っていないと判らないものですが)や決算を控えた今の状況を考慮すると、調整そのものを見切ることは難しくなかった筈です。

では『どこまで下げるのか』はどうやって推量するかということですが、チャートを見ると10800を意識して去年の8月、10月、12月で調整をつけていますね。
『何だ、チャートだけ見て判断してたのか?』、、、そんな声が聞こえてきそうです。

『予想はチャートだけで立てました。裏付ける情報は他にもいろいろ使用しましたが。』 
これが私の答えです。
日経やTOPIXの動きを把握するのに、個々の銘柄を見ていても間に合いません。
ファンダメンタルといっても、日本の銘柄が全体的に割安にて放置状態なのですから、一段下げの予想を引き出すのは困難でしょう。

12000トライアルへの失望感、中国のデモなど、今回のように市場が不安に駆られた場合、人間は何かの拠り所を信じようとします。『溺れる者は、、、』と同じですね。
実は、このような状況の時こそ、テクニカルがモノを言うのです。
『半値戻し』や『二番底』など、相場の兆候を示すテクニカル指標はありますが、その確度はプレーヤーが指標を信じれば信じるほど増していきます。
つまり、誰も信じていなければ、テクニカルの指標はハズレます
今回のケースですと、テクニカルで算出された10800という数字が皆の拠り所となり、逆にそこまでは買いを入れなかっただけなのです。

テクニカルの精度は、プレーヤーがどれだけ信じるかに依存するので、あまりマイナーな指標を有難がっても仕方ないと思います。
逆に、長期より短期の予想が難しいものなので、スキャルピングにはテクニカルがモノを言うのです。
1分先の相場を読む『拠り所』は残念ながらファンダメンタルでは提供できません。

こう書くと、シュルツ・ベルガーのメンバーはテクニカル信奉者と思われるかも知れませんが、私を含めて軸足はファンダメンタル分析です。

ただし、自分の立場に固執しても利益はありません。時に応じて立場を変える勇気が求められます。
言うは易しなのですが。。。


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