テクニカル分析の戦略:考え方

今回からテクニカルの勉強を一緒にやっていきましょう。

本当に割安な株というのは、基本的に何時買っても問題ありません。
オニールも成行買いを推奨しています。
しかし、一方で1円でも安く買うことの重要性も主張しています。
(まぁ、矛盾しているわけですが)

テクニカルの勉強といっても、何もハイレベルなことを勉強する必要はありません。
まずはチャート、そして幾つかの指標を押さえておくだけで十分です。

よく、『上髭は売りのサイン』とか、『Wトップは売りのサイン』といわれます。
実際そういうケースは多いです。
上髭は、上昇圧力の弱さを、Wトップは出来高の膨らみも伴い上値の重さを意味しますが、それがすぐに株価の下落に帰結するかというと別の次元だと考えます。
業績修正などと異なり、企業価値の変動などとは無縁ですからね。

株価が下がる理由は畢竟一つしかありません。
『皆が売るから』です。
『上髭は売りのサイン』や『Wトップは売りのサイン』を信じる人は、売ります。
これが結果として株価を下落させる訳です。

テクニカルに関して、有名なものを押さえておくだけで十分な理由はここにあります。

仮に逆ウォッチ曲線を極めても、皆がそれを意識しなければ、逆ウォッチは崩れます。
つまり、こういうことです。

ポイント1:影響力のあるものだけ押さえましょう。

また、チャート分析が多分に心理的な要素を含むことから、筋が介入している場合は、彼らに利用されるということになります。

なが多(9822)のチャートをみてください。
参考:(http://smartchart.nikkei.co.jp/smartchart.cfr?scode=9822.9)
6月から8月にかけて徐々に上昇していますが、見事なまでの上髭オンパレード
です。

低位株は筋が跳梁跋扈していますが、見事なチャート形成と言えます。
また10月20日の十字線も、チャートではトレンド転換のサインと見られますが翌日は力強く上昇しています。
出来高からみて利益確定したプレーヤと株価急上昇(お祭り)を期待した新規プレーやとの交替が進んだと見るべきでしょう。

チャート信奉者では勝てない相場です。

ポイント2:筋介入銘柄にチャート分析は危険。

とりあえずこの前提を押さえていただいて、次回から上昇・下降のサインを分析してみましょう。

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