いつ買うか?基本戦略

今回は、株を『いつ買うか』というテーマです。

実は、長期の投資スタイルでは『何を買うか』こそが重要であって、『いつ買うか』ということはさしたる問題ではないという意見もあります。『欲しい株があったら成買いで即座に買え』とはバフェットの言葉です。

これとは別の視点で、ランダムウォーク理論に立っても、全ての情報は『織込み済み』であって『いつ買うか』ということは無駄な議論ということになります。

因みに、シュルツ・ベルガーはランダムウォーク理論を支持しません。
『市場が完全である』ということは、それを構成する人間が完全であると言っている事と同義ですからね。

では、シュルツ・ベルガーは『いつ買うか』という問題をどのように考えているかと言うと、『非常に大事』と考えています。
何故ならば、投資というのは収益率でこそ評価されるべきであり、収益率を測る上での仕入れ値は非常に重要な要素となるからです。

例えば、100円 → 80円 → 120円と値動きをする銘柄Xがあったとしましょう。
Aさんは100円で買い、120円で売りました。この時の収益率は120%です。
Bさんは80円で買い、120円で売りました。この時の収益率は150%になります。

「ふーん。例えば、両者とも1万円をその銘柄に投資したら、12000円と15000円の差だから、3000円ちがうだけか」と思うかもしれませんね。

それでは、この後、Aさん、Bさんともここで儲けた全額を他の銘柄に投資し、銘柄Xと同様な値動きをしたとします。そして、このような投資を5回繰り返したとします。
その結果は以下のようになります。

kikansyueki.gif

5回繰り返すと、AさんとBさんは資産の差が3倍になってしまいました。

このように、期間収益率の差は時間が経てば経つほど、資産の差となってしまうのです。
ですから、いつ買うか(買値)の価格は非常に重要になってくる訳です。

ご理解頂けましたでしょうか。


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