春学期のクラス

さぁさぁ、春学期も始まって早速超忙しいです。

今学期は6つクラス取っているので、先学期の4つに比べると学業面での忙しさがパワーアップです。

①SCM&IT:このクラスはITを使ってどうやって流通(更にはCRM等)でアドバンテージを得るかについて語ります。ケースとしては、Appleのハブシステム、セブンイレブン・ジャパン、Cysco・・・等などを勉強していく予定。

②Networking Strategy:自社で製造~販売まで全てをIn-Houseで行う時代→アウトソースに移行している今現在、どの様に他社とNetworkingを行い生き延びるのか?がテーマのクラスです。シリコンバレーはベンチャーキャピタルやサプライヤーとのネットワークが命なので、「シリコンバレーサバイバルガイド」ともいえるクラスです。毎回ケーススタディで、Sun Microsystems、HP等の社長が直々ケースを教えにきてくれます。

③Corporate Finance:CFOの立場に立ち、どうやって会社のファイナンスを決定していくのか?という事について学びます。ほぼ毎回ケースがあり、教科書で学んだフレームワークを基に各自財務モデル等を作成し(毎ケース3時間位のExcelの作業です・・・)、最終的に自分がCFOならこういう決断をするという決断をし、授業に臨む感じですね。

④Organizational Learning:企業はどの様にして前例から学ぶのか?という漠然としたテーマのクラス。余り乗り気ではないのですが、スケジュールにフィットするので一応取っています。

⑤Human Resources:人事のクラスですね。人事システムと企業戦略をどうやって結びつけるか?どうやって良い人材をリクルート・確保するのか?等など、トピック的にはおもしろそうなのですが、5週間のクラスなので果たしてどこまで学べるのか不安です。

⑥Non-marketing Strategy:戦略にはMarketing戦略(どうやって他社に打ち勝つか?等)と、Nonmarket戦略があり、このクラスでは後者に重点を置きます。例えばどう政府と関わるべきか、消費者団体とどう接するべきか、メディア対応はどうするべきか、EUとのビジネス、中国との関係、WTOとの関係・・・等などです。このクラスは必須科目なのですが、個人的には選択科目としては選ばないだろうなぁ~と思う分、「どんな風にディスカッションして、どの程度身に付く事が学べるのかな?」と結構興味深々です。

とりあえずどのクラスも毎回教科書・記事のリーディング+ケースがあるので、めっちゃ忙しい!

(>_<)あぅ~

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2006年04月05日  投稿者 AYA : 08:32

冬学期終了!!!

冬学期の期末試験がやっと終わったぁぁぁ~!!!

1月からの10週間、長い様であっという間だったなぁ。

ちなみに冬学期はこんな授業取りました:

①Operation
在庫管理、プロセス管理、品質管理、MRP等などオペレーションの各トピックを広く浅く学ぶクラス。授業の25%が数学的計算方法等コンセプトの学習で残り75%がオペレーションにおける課題やケーススタディのディスカッションでした。このクラスで感じたことは日本のオペレーションってすごいなぁという事です。かの有名なToyotaのカンバン方式は勿論の事、従業員のモラルの高さ、効率vs品質のバランス等など色々と世界は日本のオペレーションに注目しているのでちょっと鼻高々でした(*´ー`) フッ。クラスメートはコンサル、金融、メディア等の華やかな業界志望の子が多いので、「製造」という地味な世界の「運用」というこれまた泥臭いトピックには関心が無い人が多かったです。「なんでこのクラスを取らなきゃいけないんだ!?」って文句言っている人が多数の中、私は個人的に金融みたいに売っている物の実態が見えない業界よりも「物を造って売る」という単純なコンセプトに力強さを感じて惹かれています。

②Marketing
実はこのマーケティングが結構くせもの!私は、マーケティング=効果的な広告方法等を考えるというイメージしかなかったんですよ。が、現実はとにかくデータ分析重視。見込み顧客数を予測したり、最も利益を得られる価格を計算して導き出したり・・・とにかくケースを読んで、本文や表から数字をひっぱりだしてきて分析しまくりでした。残念なことに、私は余りマーケティングの才能がないみたいで、今一カンが鈍い(´o`)。データ分析の方法事態は簡単なものが多いのですが、分析前のスタート地点って「こういう風な分析をしてみよう」というアイディアが必要なんですよね。例えばこの新商品はこういったコンセプトだから、顧客層をこういう風に分けて売り上げを予測してみよう!みたいな直感が超重要。でも私にはその才能が余りない事が発覚。どういう商品がどういった人達にうけるとか、こういったサービスはこういう人達にとって便利に違いないとか、そういうカンが微妙に鈍い。こりゃー致命傷だね( ̄へ ̄|||) ウーム。でもマーケティングの基礎である3C(Customer/Company/Competitor)、STP(Segmentation/Targeting/Positioning)、4P(Place/Product/Price/Promotion)等は一応それなりに理解してみたつもり。

③Strategy
このクラスはまじお勧めです。超良かった。今までの中で間違いなくベスト。コンセプトとしては、大きく分けて:
■ビジネス戦略とは何か?どう戦略をたてるのか?
■企業内部のリソースや強みを活かした戦略とは?又、戦略を実行するためにどの様な①会社内部組織②ルーチンワーク③カルチャーを構築するべきか?
■外部要素(業界の特異性等)をどの様に戦略に取り入れるべきか?
■状況の変化に応じてどの様に戦略を育てるべきか?
■GMやDisney等、複数の分野でビジネスを持つ企業におけるビジネス戦略の位置付けとは?
といったコンセプトを学びました。勉強方法としては①教科書でフレームワークを独自学習→②ケースを読んで自分で各トピックについて意見を纏める→③スタディーグループでケースの内容について話し合う→④授業に出て、クラス全体でディスカッション→⑤教授が最後にコンセプトを纏める といった感じでした。とにかく教授が名教授でディスカッションも面白かったし、最後の纏めが超濃厚で随時「そうかぁぁ」と開眼させられました。「戦略」ってすごく曖昧で難しいものだけれど、良い戦略を立ててそれを導入するというのはこういう感じなんだなという感覚を少し身に付けられた気がします。又この先生の授業はとってみたいと思います☆

④Finance
このクラスは本当にストレートに「財務」のお勉強です。多分金融とかやってきた人には基礎中の基礎なんだと思うのですが、何もバックグラウンドが無い私にとっては「へ~、へ~」な事が多かったです。NPV(Net Present Value)、WACC、Equity/Debt、株価の計算方法、CAPM、Black Scholes・・・等など社会人として知っておくべき事(でももう今更きけないっ(>_<)!)をきちんと基礎から学べて多いに助かりました。

といった感じで4つ授業をとりました。4つの割りには結構大変だったかな・・・・。

とにかく読むボリュームが多かったです。
↓今学期勉強したコンセプト。この内容の内、何%をきちんと頭で消化できているかは・・・(´-`) ンー てへっ


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2006年03月24日  投稿者 AYA : 07:11

期末試験五日目  最終日!!!!

コスト会計の試験が終わりました。

問題は宿題でやった例題の応用編という感じでOKだったのですが、とにかく計算が超めんどくさい!!!期末最終日なのにこんなに計算機をたたく事になるとは。まぁ、でも無事終わってヨカッタです。

ってか終わったのねーーーーーー!?!?!?(≧∇≦)


ヾ( ~▽~)ツ ワーイ

ヾ( ~▽~)ツ ワーイ

ヾ( ~▽~)ツ ワーイ

今学期はお疲れ~と自分に言ってあげたい気分。


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2005年12月16日  投稿者 AYA : 07:41

期末試験四日目

ミクロ経済終了~!!!

な、ながかった。。。。朝の8時→12時までひたすら問題を解いていました。すっごい難しいとかではなかったですが、時間が無くて見直しとか出来なかったので結構不安。

ま、終わった事ですから!!!

やっと4/5まできたよ~。残すはコスト会計のみ☆

もう待ちきれんとです・・・・。

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2005年12月15日  投稿者 AYA : 07:37

期末試験三日目

今日は財務会計のテストです。

この科目は中間試験がとにかく長かったのでびびっていたら、期末の方は結構簡単でした。唯一事前にちゃんと勉強してみた科目だったのでちょっと拍子抜けだけど、良かった良かった(^-^)

3/5ダウン!!!残るは2つさーーー。

明日は恐怖のミクロ経済です ( ≧ヘ≦)

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2005年12月14日  投稿者 AYA : 07:32

期末試験二日目

今日はData Modelingのお持ち帰りテストを提出後、in classでの筆記試験を受けてきました。

お持ち帰りテストが結構簡単だったので油断していたら、筆記試験がかなり長くて、たくさん書き過ぎて既に鉛筆ダコが・・・。あうっ(T_T)

でも2/5終了!!!道のりは長いががんばるぞぉ~(≧σ≦)

明日は財務会計の試験です☆


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2005年12月13日  投稿者 AYA : 07:27

期末試験一日目

今日の期末試験はData & Decisionsという科目で、主に統計・確立・リグレッションとかのテストでした。

この科目は主に数学なので、内容も結構分かり易いし、まぁなんとかなるだろうという感じですかね。とりあえず1/5終了!

これから家に帰ってData Modelingのお持ち帰りテスト用のモデル作成&明日のin classの筆記試験の準備があります。

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2005年12月12日  投稿者 AYA : 07:21

Data Modelingの中間テスト

昨日は「Data Modeling」というクラスの中間試験があったのですが、今年アメリカのNew Orleans近辺で大被害を起こしたハリケーン・カトリーナがトピックでした。カトリーナで校舎を失った生徒達をどの様にして近郊の地区の学校に分布するのが良いのか?という課題を与えられ、自分でシミュレーションモデルを作って最適な方法を導き出すというテストです。生徒を分布するにあたってのお金の配当制度、仮設校舎のキャパシティー、新規に雇える先生の人数制限・・・等のキー情報を与えられ、これらを考慮した上でExcelのSolverという機能を使って答えを出すのよね。

Solverという機能、結構かしこくて、例えば:
①ある企業の利益を導き出す計算式があったとします。この式のインプットとなるのは、生産するタイプAの商品の数、タイプBの商品の数、残業をどれ位するのか、工場を週何日走らせるのか、材料をどの位仕入れるのか・・・・等の情報です。では各インプットをどの値に設定すれば最大の利益を得る事が出来るのでしょうか?
②ちょっと複雑になってくるのは、各インプットとなる情報に、様々な制限がある事です。(残業はXX時間以上してはいけない、仕入先の都合で材料はYYトンしか買えない、タイプBの商品はZZ個以上生産すると売れ残ってしまう・・・等)
③Solverを使うと上記②の制限全てを考慮した上で一番利益を得るためには、各インプットの値を何にすれば良いのか?(タイプAの商品は○○個生産、タイプBは××個生産、残業は△△時間・・・等)を導き出してくれます。(裏で色々複雑な微分の計算等をやっていると思われる。)

この例は一番簡単なSolverの使い方なんだけど、もっと色々な複雑な事をさせていくと、投資計画ERP(受注・販売管理、在庫管理、生産管理、会計といった企業の基幹業務をサポートするシステム)なんかもSolverで組めちゃうんですよ。

このSolver、Stanfordに来て初めて使ってみたんだけど結構面白いの!
プログラミングに近い感じのもので、IT業界出身の私はちょっとわくわくしてしまいます。。。
( ̄▽ ̄) ニヤ

でもオタク系だと思われたくないので、皆の前では「そうだよねー、Modelingのクラス嫌だよねー。」と同調してみてるけど。。。

とりあえず5科目ある内の1つ中間テストが終わった!これはそんなに難しくなかったけれど、来週の4つのテストが恐ろしいっす。(T□T)

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2005年10月29日  投稿者 AYA : 05:29

組織行動学(オリエンテーション)

オリエンテーション中は「企業倫理」の他にも組織行動学を取ってました。堅い感じの企業倫理と比べてアクティビティを通じて色々体験していくこのクラスは、トピックも「良い組織とは?良いチームワークとは?」といった身近な内容だったので、結構ファンが多かったみたい。(私は結構企業倫理も好きだったのだけど・・・。)

一回3時間の授業なんだけど、前半でゲームをやって、後半で「このゲーム中に自分はこういう行動をとった、こう思った」など経験をシェアしつつ、組織の中で人はどういう行動にでるのか?みたいな事を話あっていくのよ。つまりはついていきやすい授業 (  ̄- ̄)フムフムなのよね。

どんなゲームをやるのかというと、例えば:

殺人事件推理ゲーム

①クラスに入ってきた時点で各自の机の上に「殺人事件の聞き込み調書」が置いてあって、とりあえずそれを個人で読む。
②その後教室から出て、3人1組のチームになって謎解きをする。(数人の容疑者の中から、20分間チームで話し合って一人に絞る。
③この際調書を外に持ち出してはいけなくて、自分の記憶のみを元に話し合う。

単純でしょ?でもね。。。実はが隠されているんだな、これが。

何かというと・・・・調書が3タイプある!皆が同じ調書を読んでいると思ったら大間違い~( ̄ロ ̄;)基本的に書いてある事は一緒なんだけど、各タイプにのみそれぞれ存在する追加情報みたいなのが埋め込まれていて、これらの情報を全て合わせると犯人が浮かび上がってくるという仕組みなのね。でもそれを私達は勿論知らされていないわけさ。

しかも教室の右側の人達はAタイプの調書、真ん中はBタイプの調書、左側はCタイプの調書が配られていて、チーム分けする時って自然と近くに座っている子とかと組むじゃない?そうすると、結局チーム3人とも同じ調書を読んでいるから一向に「追加情報」が増えなくて謎が解けない。運良く3タイプそれぞれの調書を読んでいる3人が集まったチームがあったとしても、話し合いの際に調書を持ち込んではいけないので、自分が持っている調書が相手の持っている調書と違う事にすら気がつかなかったりして。

私のチームの場合、残りの二人がタイプAの調書を読んでいて、私だけがタイプCを読んでいたのですよ。それで、二人の話題についていけない箇所も多くて「あれ?あれ?」と思っていたのね。でも私の記憶違いかなぁと最初はやり過ごしていました。たかが3人のチームなんだけど、ちょっとマイノリティーな気分に陥っていましたね。だから二人と同じ情報をシェア出来る時にだけ積極的に会話に参加して、「なんの話をしているんだ?!」って感じた時は貝になってました。しかも、私が「これって結構重要な情報なんじゃない?!」と思っていたトピックが会話の中で一向に出てこない。。。「やっぱりこれ変だよー」と思って勇気を振り絞って(チキン野郎なので・・・)「でもさ、容疑者①は補聴器を着けていないと何も聞こえないんだよね?」と切り出してみたところ、「なにそれ?!そんな情報初めて知ったんだけど!!」と驚かれて、彼らの読んでいた調書と私の調書が違う事に気付き、3人で思わず
なるほどーそういうことかー ヽ(´д`)人(´д`)人(´д`)ノ~♪
と小躍り。そしてお互いの情報をシェアしあって無事犯人逮捕。ほっ=3

ちなみに、ゲーム後に議論したトピックはこんな感じ:
①二人以上で議論する場合、全員が共通認識している情報のみにスポットをあてがちになり、個々が持ち合わせているユニークな情報を引き出すのは意外と難しい
②この様にして共通の情報に重点を置いて物事を進める結果、組織はHomogenous(直訳=同種・同質の、この場合は似たタイプの人間で構成されている組織という意味かな)になり易い。
③又、組織を作成する際に、物理的距離(ゲームの場合は教室で座っている場所が近いとか・・・)や同じビジョンを共有できることなどを考慮しがちなため、自然とHomogeneousな組織を構築する事が多い。
Homogeneousな組織のメリットは:合意に至るまでが早い、情報シェア等が効率的、強い団結力 デメリット:視野が狭い、新しいアイディアが生まれにくい、組織革新等へのモチベーションが低い
⑤対するHeterogeneous(直訳=異種・異質の・・・この場合は十人十色なという意味よね)組織のメリット:幅広い情報を保持している、色々な角度から分析する事が可能、革新的アイディアが生まれ易い、作業の特殊化・効率的分担が可能 デメリット:纏めるのに時間がかかる、意見合致までが大変、一部の人が孤立する恐れがある
⑥いつもスムーズに即合意に至れるチームが良いとは限らない。「程良くお互いの意見をチャレンジし合い、様々な角度から話し合いの出来るチーム」を纏めていけるマネージャーが理想。

・・・などなどです。

他にも色々ゲームをやったり、上記の例についてももっと様々議論をしたりして、なかなか味のあるクラスでした。最初は「どうせチームワークは大事だ」みたいな当たり前の事やるんでしょ?と思っていたけれど、ビジネスというよりは心理学の実験に近くて、日々の自分の行動についても再分析させられました。

そーいえば、30強の事例を読んで、各ケースについて自分ならどう判断するかを各自で書き、その結果を或る有名なYale大学教授の方法論で分析してもらい、一人一人に「あなたのリーダーシップはこういう傾向があります」といったフィードバックをもらうといった事もやりました。

後、「工作」的なゲームが多くて、例えば60人で協力して画用紙をつなぎ合わせて3mx5mの巨大絵画を80分で作成したりとか。これはかーなーりー楽しかった!私、日本では絵的センスを褒められた事ないんだけど、不器用な外人の中ではアーティスト呼ばわりだわさっ!この絵も自慢じゃないけど、かーなーり私が貢献しましたっ<(`^´)> フンッ

ま、MBAで工作を褒められて喜ぶなって言われたらそれまでだけどさ・・・。

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こうやってゲームを通じて新入生同士の親睦も深めているのかしらーと思うと「チームワーク」というなんとも使い古されたテーマの授業なのに実は色々考慮されていておもしろいっす。

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2005年09月28日  投稿者 AYA : 16:21

芽生え:企業倫理

まだオリエンテーション中という事で本格的に授業が始まっている訳ではないんだけど、オリエンテーション期間(2週間)でやっている「企業倫理」という短期コースについてちょこっとご紹介します。

このコースについては、たった2週間で何が学べるのか?そもそも学術的な立場で倫理の理想論について学んでも意味があることなのか? と否定的だった訳なんですよ。

ハイ、確かに企業が倫理的にどうあるべきか?なんて事2週間じゃ学べません。しかも教室の中で議論する事なんて机上論に過ぎません。( ̄-  ̄ ) んーそりゃそうだ・・・

でも、企業倫理というものについて初めて考えさせらて、ちょっとした開眼 (`ロ´;)ハッ! 的体験だった。理数系の私にとって、初の哲学や倫理に触れる授業だったんだけど、すごーくおもしろかった!!!

どんな授業だったのかというとまずは①功利主義(utilitarianism)②カント的思想③ロールズ的思想について学びました。

たった2週間かじっただけなので、幼稚な理解になんだけど、私の捕らえ方は:

①功利主義→「最大多数の最大幸福」というフレーズによってよく知られていて、複数選択肢がある場合、多数派の利益増大を図る(利益と不利益をあわせて総体での利益向上を図る)選択肢を選ぶという思想ですね。

②カント的思想→イマヌエル・カントの思想で、すごく大雑把に言ってしまうと「道徳的原理は人類共通のものであり、人は自らに対しても適応されたいと思う道徳的原理に基づいて行動するべきだ。」というものです。

③ロールズ的思想→ジョン・ロールズというアメリカ哲学者の思想で、「人は『自由』に対して平等的な権利を持っているため、自らの地位や立場を放棄したマインドっセットで平等なルールや原理を築くべき。これらのルールは全人類に平等なチャンスを与え、かつ社会の最も劣位に置かれた人物の福祉を最大化するものでなければいけない」といったもの。

複数選択肢がある場合、各思想ではどう決断するか?という例で話すと・・・
一枚ピザがあったとしましょう。で、太郎・次郎・三郎の3兄弟でこのピザを分ける事になりました。ここでお母さんがきて、「太郎がピザを食べなければ、追加でもう一枚ピザを次郎と三郎にあげるよ。」と誘惑してきた場合:

①功利主義→太郎が我慢して、次郎と三郎は2枚ピザを食べる。理由:太郎がピザを食べる場合は兄弟で合計一枚 vs 太郎がピザを食べない場合は3兄弟で合計二枚 といった事になり、太郎個人はピザを食べれなくても、3兄弟の「総体」としての利益は向上するから。
②カント的思想→お母さんの誘惑に乗らない。理由:道徳原理から見て、太郎は差別されない権利を持っている。次郎も太郎もこの人類普遍的な道徳原理を尊厳するため、太郎が差別を受ける状況は避ける。この際、3兄弟は「もし太郎がピザを食べなければ・・・」など結果論は考えない。3人とも「差別されないという権利を尊重する」事のみを基準に決断する。
③ロールズ的思想→お母さんの誘惑に乗らない。理由:お母さんの誘惑を「誰かがピザを食べなければ、追加でもう一枚ピザを他の二人にあげるよ。」という視点で捉える。この場合3兄弟という「社会」の中の「最も劣位に置かれた人物(=ピザがもらえない人物)」の立場に立ち、お母さんの誘惑に乗った場合この人物への福祉が最大化されないため誘惑にのらない。又、兄弟で一枚のピザを分ける際も「誰がどの取り分をもらえるかわからないから不公平にならないように平等に分ける」という原理の基、きれいに3等分する。

(本当はこんな概要だと全然説明できない程、各思想は細かい論理や原理の上にが成り立っていて、各思想の批判も様々ある訳で深くて面白いです。興味のある人は是非検索してみてください。)

でもって、これらの思想が「企業倫理」に結びつくとこうなるんですね。。。。
①功利主義→企業は社会総体における利益向上を図るべき。
②カント的思想→企業は人類普遍的な道徳的原理に基づいた「権利」を守るべき。
③ロールズ的思想→企業は全ての人に平等なチャンスを与え、かつ、最も劣位に置かれた人物に最大限の福祉を与えるべき。


授業の後半はこれら3つの企業倫理の枠組みを使って、様々な事例を分析しました。

例えばGlaxoSmithKline(GSK)という製薬会社の事例。この会社は「Paxil」というバカ売れの抗鬱剤を出しているのですが、GSKが行った実験によると一部の結果ではこの薬が子供達に投与された場合、自殺願望を引き出す可能性があるという結果になりました。GSKはこの一部の結果について公表せず、イギリスでは医師に「Paxilを子供に処方しないように」という警告のみを出し、アメリカには報告すらしなかったのですね。で、そこで問題になってくるのは「製薬会社は自社が不利になる実験結果を公表する倫理的義務があるのか?」という事なんですよね。

①功利主義→公表すべき。総体な利益向上とは何か?とこれは難しい所なんですが。。。不利であっても全ての実験結果を公表した場合、効き目のない薬や危険度の高い薬を飲んでいる患者の利益アップ、会社としても訴訟問題の減少による利益アップ、、、と考えると総体的に利益向上になるのはこちらのケースだと思います。(但し、不利な実験結果を公表した結果、会社の利益ダウンにつながる可能性が高く、研究費等が削られ製薬の発展を妨げる、、、等の被害が余りに多ければ総体的にみて公表しない方が良いとも考えられる。)

②カント的思想→公表しなくても良い。GSKは「所有権・財産権」という人類普遍的かつ法的に与えられている権利を持っているため、FDAに開示を求められない限りGSKには所有財産である実験結果を公表しない判断をする権利がある。患者側も「薬についての情報を知る」という権利があるが、この権利は「所有件」の様に普遍的かつ法的に既に与えられているものではないため(「勝ち取らなければいけない」権利なため)、権利の優先順位として下。(カント的権利の優先順位付けの枠組みについては様々な批評があるのですが・・・。)カント的思想のおもしろい所は、「実験結果を公表しない結果、どういう影響があるのか?」といった事を考えない所かも。どういう結果になるにせよ、道徳的原理を尊厳するべきだ、と。結果主義より原理主義って事ですよね。

③ロールズ的思想→公表すべき。もっとも劣位に置かれた人物(この場合患者)の福祉を最大化する決断は「薬についてはどんな情報も公開する」ということになる。


結局キレイな答えなんてでないし、思想を学んでも現実問題は色々もっと複雑で理想論通りにいかないのよね。

むずかしぃーーーー
私のちっぽけな頭はフル回転さーーー
<(T◇T)>うぉぉぉぉぉ!!!

なんでしょっぱなから企業倫理なのか?こんな色々な思想を何故いきなり学ぶのか?というと、私が思うには常にこういう事を考えていけるリーダーになっていくきっかけを作るためだと思います。

自分「個人」としての倫理感をきちんと持っている人は多いし、生きている限り色々考えてきた事だと思うけど(少なくとも私の場合)企業倫理について考えたのは今回が初だったな。

「企業がどうあるべきか」という問いに対して自分の倫理や理念を押し付けてはだめだと思うのですよ。なぜならばほとんどの場合、企業の取る行動は株主のお金を使っている訳で、人のお金で自分個人の理念を貫くのはいけませんよね。。。。もっと色々な見方をして、株主のためにも社会のためにも何が倫理的なのか(その答えが例え個人的理念に反していても)を考えないといけない。で、その際にこういう思想もあるんだよ、こうやって分析できるんだよ、みたいな事の触りとして今回の授業があったのかと思います。

企業は決断を下したり行動を取った後に、それを「倫理」とか「社会的責任」とかにこじつけがちだけど、本当は逆に倫理の面から分析して、取るべき行動や戦略を策定すべきなんですよね。

でもそれって難しいよね、、、だって色々あるじゃん。株主からのプレッシャーとかさ、個人財産アップの誘惑とかさ。(;-_-) =3 フゥ

でもそういう風に倫理の面からも少しでも考えていけるビジネスリーダーになりたいよね、、、ってちょびっと思いました。まだ芽生えただけだけどさぁ・・・ヽ(´ー`)ノ

今回は偽善者っぽい(?!)内容でごめんなさい!
でも色々考えさせられるクラスだったので、少しシェアしてみました☆

最後に、ちょっとおもしろいと思ったのがこれ:フリードマン的思想→経済学者ミルトン・フリードマンの思想で「法律に従っている限り、企業は利益を上げるための経営を行うべき。倫理的課題について検討し、対策をとるのは本来政府の役割であり、企業が対応するべき事ではない。」という概要のもの。つまりは:政府の取り締まりがない限り、利益アップのために企業は何してもOK~みたいなのりっす。合理的だけどなんかすごい極端・・・。

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2005年09月22日  投稿者 AYA : 15:34

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